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「静岡市プラモデル化計画」って何? 「ホビーのまち静岡」の魅力

マイナビニュース / 2024年11月8日 13時58分

画像提供:マイナビニュース

静岡市は、「ホビーのまち静岡」の魅力を伝えるため、東京・新橋「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」にて、メディア向け懇親会を開催した。

会場には静岡市 広報課に加えて、静岡ならではと言える産業振興課 プラモデル振興係の職員が参加。プラモデルや伝統工芸品を多く生み出す「ホビーのまち静岡」、そして静岡市が進める「静岡市プラモデル化計画」の概要を解説した。
○●静岡はなぜ「ホビーのまち」?

「静岡市はプラモデルの製造品出荷額が全国No.1」と話すのは、静岡市 商工部 産業振興課 プラモデル振興係 係長の石川直哉氏。静岡市には、青島文化教材社、タミヤ、ハセガワ、バンダイなど、プラモデルの錚々たるメーカーが工場や本社を構えており、プラモデルの出荷額におけるシェアは8割を超えているそう。「ひとつの都市にこれだけの模型メーカーが揃っているのは、世界でも類をみません。静岡にとってプラモデルは地場の産業であり、代表的な産業として取り扱っています」と、その重要性を示した。

なぜ静岡市にこれだけのメーカーが揃っているのだろうか。その歴史的背景を紐解いていくと、静岡の環境と文化に秘密がありそうだ。静岡市は温暖な気候と豊かな降水量に恵まれており、市域面積のうち約75%が森林が占める。天竜川、富士川などの水運に恵まれ、中部山岳地帯にある豊富な木材資源を基に、戦前から材木加工業が盛んな土地柄だったという。

また文化の面では、江戸時代、久能山東照宮や浅間神社の造営に際し、全国の秀でた職人たちを静岡に集めたことから伝統工芸がさかんな地域でもある。駿府に定住した職人たちの様々な技術は長年に渡って受け継がれ、また時代とともにさらなる発展を遂げて今日に至る。

静岡における模型の原点は、青島文化教材社の前身である「青嶋飛行機研究所」から始まる。創業者の青嶋次郎は、静岡初の民間パイロットとなったのち、建具屋で学んだ技術をもとに1932年から木製模型飛行機を製造・販売した。この模型は非常によく飛ぶことで人気を博し、国策によって学校の授業に取り入れられるほどだったという。1950年代後半から外国産のプラモデルが輸入され始めると、模型の主流は木製からプラスチック製へと転換するが、静岡の模型メーカーは情熱、知識、努力のすべてをかけて乗り越え、現在に至る。

静岡市はプラモデルメーカーが多いことから、年間を通して様々なホビーイベントが開催されている。中でも有名なのが「静岡ホビーショー」。プラモデル、ラジコン、鉄道模型の国内有名模型メーカーが一堂に介し、注目の新製品を発表する国内最大級のホビー展示会で、一般公開日は全国各地から訪れる大勢の来場者で賑わう。

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