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「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」に参加! 東京会場で初公開の新作やイベントを満喫してきた

マイナビニュース / 2024年11月8日 16時20分

画像提供:マイナビニュース

2024年11月1日から麻布台ヒルズ ギャラリーにて、「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」がスタートした。2023年3月より石川県の国立工芸館にて開催された同展覧会は、アメリカや日本各地での巡回を経て、いよいよ東京会場で開催される。

展覧会では、人間国宝から若手まで日本のアーティスト20名が参加。工芸の多種多様な素材と技法を凝らした、さまざまなポケモンの作品を展示する。東京会場では、初公開となる新作の展示に加え、コラボカフェや特設ショップなど、展覧会をより一層楽しめる新たなイベントが盛りだくさんだ。

展覧会の開幕に先駆け、オープニングセレモニーとメディア向け内覧会が開催されたので、その様子をお伝えしたい。

作品の細部に込められた、ポケモンと工芸の魅力

展覧会は、「すがた」「ものがたり」「くらし」の3つのエリアで構成されている。会場へ足を踏み入れると、まずは「すがた 〜迫る!〜」の展示エリアがはじまり、吉田泰一郎氏による《イーブイ》とその進化系の《シャワーズ》、《サンダース》、《ブースター》の作品が出迎えてくれた。

金工作家の吉田氏は、鏨(たがね)を用いて金属をさまざまな形に加工する伝統技法「彫金」を駆使し、躍動感あふれる生き物を作り上げる。今回モチーフとして選んだイーブイには純銅、シャワーズには青銅、サンダースには金銀メッキ、ブースターには緋銅と、それぞれの特性に合わせた素材を選んだ。

煌びやかな色彩やフォルムの美しさはもちろんのこと、実際に間近で作品を見ると、金属パーツで作られた毛並みの繊細さに驚かされた。数万個の金属パーツは、ポケモンごとに異なる形の鏨が使用され、4体を制作するにあたって約80本の鏨が手作りされたのだそう。例えば、サンダースの金属パーツには雷の形の鏨が、ブースターの金属パーツには炎の形の鏨が使われている。会場に足を運んだ際は、ぜひじっくりと眺めて、それぞれのモチーフを探してみてほしい。

続いて登場したのは、東京会場にて新たに追加された作品《ミュウツー》だ。吉田氏による全長約2mの大作で、その荘厳な佇まいから会場内で圧倒的な存在感を放っていた。

こちらの作品もイーブイたちと同じく、彫金を駆使して作られている。金属パーツをよく見てみると、さまざまな種類のポケモンたちから形作られていることが分かる。遺伝子操作によって人工的に造り出されたミュウツーの出自を彷彿させる細やかな意匠には、驚嘆せざるを得なかった。

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