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窓辺の小石 第191回 リンクの冒険

マイナビニュース / 2024年11月8日 17時3分

一回ハードリンクが追加されると、どちらも同じファイルを指し、区別を付けることができない。最初からある方をオリジナルと認識するのはユーザーでしかない。ファイル実体を指し示すため、ファイルシステム(Windowsでいうボリューム)の中でしかリンクを行うことができない。

ディレクトリに対してハードリンクの作成を許すかどうかは、オペレーティングシステムにより異なるが、許さないことが少なくない。ただし、Linuxのディレクトリ自身を表す「.」と親ディレクトリを表す「..」は、ハードリンクとして実行されている。

これに対してソフトリンクは、名前とファイルへのアクセス方法を結びつけるオペレーティングシステムの機能だ。たいていは、リンク先を何らかの方法で記録してディレクトリエントリとする。参照情報であるため、ディレクトリや他のファイルシステム上のファイル、ディレクトリなども参照できる。

一般に、ハードリンクとは異なり、リンク先の参照情報のみを保持するため、リンク先が削除、移動、名前変更されたときに、これに追従できず、リンク先が不明になる。逆にいうと、こうした「緩い」参照関係であるため、存在しないファイルやディレクトリへのリンクも可能になっている。

ソフトリンクの方がリンク先との関係が緩く、融通が利きやすい。たとえば、Windowsのエクスプローラーでは、ディレクトリのシンボリックリンクは、ディレクトリとおなじように扱われるため、ナビゲーションウィンドウでもディレクトリのように表示される。基本的にはソフトリンクを使うことで大抵の用途はカバーできる。

(表03)は、Windows、Linuxでリンクを作成、削除、調査するためのコマンドである。基本的には、ハードリンク、ソフトリンクは、ファイルやディレクトリとおなじように扱える。WindowsのPowerShellでは、補完が効くとはいえ、オプションが長く、覚えにくい。旧来のコマンドであるmklinkは、cmd.exeの内部コマンドなので、PowerShellから直接使えない(cmd.exe /cの引数としてなら実行可能)。利用頻度がもう少し高いなら、functionを定義してもいいのだが、現状、マシンの入れ替えなど、初期設定時には頻度が高いものの、毎日使うほどのコマンドでもない。

今回のタイトルネタは、1987年のファミコンゲーム「リンクの冒険」である。前年に発売された「ゼルダの伝説」の続編として作成された。任天堂のゲームマシンが登場するたびに必ずリリースされる人気シリーズになったが、本作がシリーズ化最初の作品である。
(塩田紳二)



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