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『バントマン』脚本・矢島弘一氏、鈴木伸之の主演で「熱くてちょっと抜けている主人公に」

マイナビニュース / 2024年11月9日 12時0分

――矢島さんご自身も、実際にプレーされていたんですよね。

はい。小学校の学童野球から始まって、中学でも野球部に入りました。足が速かったので一番打者を任されたり。ただ、高校時代は野球部のきつい練習や坊主になることが嫌で、別の部活を選んだんです。友人からも誘われていたのになぜ野球部に入らなかったんだろうと、今になって後悔しています。その後は草野球チームなどでもプレーをしましたが、現在は子どもの学童野球のコーチとして野球にかかわって
います。

――ご自身のバントの思い出は?

私の叔父が、早稲田実業の野球部に所属していたんです。同学年に元ヤクルトスワローズの大矢明彦さんがいて、自宅に遊びに来たり、僕の試合を見に来たりされていました。僕が小学校5年生の時に学童野球の試合でスクイズを成功させたことがあったのですが、それも見に来てくれて。試合後に褒められたことを覚えています。それからですね、僕が熱狂的なヤクルトファンになったのは。

――ヤクルトや中日ドラゴンズで、印象に残っている試合があれば教えてください。

いろいろありすぎて全部は語れないのですが(笑)、古くは荒木大輔さんのプロ入り初勝利から、最近では村上宗隆選手の56号本塁打、そして今年は青木宣親さんの引退試合と、すべて神宮球場で見ましたね。ちなみに中日ドラゴンズに対しては、ヤクルト目線で言うと落合さんの時代にかなり痛い目に遭ったことが忘れられません。だからなのか、手堅い野球をするイメージがありますね。

――矢島さんにとっての、野球の魅力を教えてください。

野球が好きすぎて、これも一言では語れないのですが(笑)。何だろう…、俗に言う「筋書きのないドラマ」という部分も大きな魅力ですよね。野球って、他のスポーツと比較しても非常に複雑なスポーツだと思うんです。球種を変えながらボールを投げて、それを打って、出塁してホームベースを目指す。ただゴールを目指すわけではない野球ならではの複雑性が、劇的なドラマを生む要因になっているのではないでしょうか。だから野球ファン一人ひとりに思い出深いシーンがたくさんあるし、それがその人の人生ともリンクしているんだと思います。

――このドラマを通して伝えたいことは何でしょうか?

今の時代、日本や世界にはさまざまな問題があって、そこで苦労している人がたくさんいるわけです。ドラマの世界には、そうした人たちに光を当て壁を乗り越えていく物語がとても多く、実際に自分もそんなストーリーを描いてきました。ただ今回は、プロ野球選手のセカンドキャリアといったリアルな話を描きつつも、まずは楽しく見てもらいたいと思っています。物語の展開として突拍子もない部分もありますが、見終わった後に少しでも前向きになってもらえたらいいですね。

――今後の見どころや、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

第5話では倉科カナさん演じる根鈴華の背景が明らかになるのですが、その後もバントマンたちそれぞれの物語が描かれ、なぜ彼らがSBOに集まったのかが見えてきます。そして大翔がプロ野球の世界に再チャレンジするのかどうかも今後の展開の軸になるので、期待してほしいですね。またこれまでもプロ野球に関するさまざまなネタが挟み込まれてきましたが、今後も応援歌が題材になるなど野球ネタが随所に出てくるので、そこも楽しんでもらえればと思います
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