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とんねるず、29年ぶりも変わらぬ「ワンフー愛」 常識を壊してきた2人が見せた“らしさ”全開のステージ

マイナビニュース / 2024年11月10日 4時0分

かつて、『とんねるずのみなさんのおかげです』で「緊急放送! 木梨憲武さんを偲んで…」というジョークを放送してフジテレビに抗議電話が殺到した騒動もあったが、それから33年、とんねるずとともに人生を歩んできたワンフーに、1曲でライブ終了と捉えて怒りだす人はいない。爆笑で受け止めながら、何度も流れる場内アナウンスに負けじと「アンコール」の声が響き渡る。

このせめぎ合いが3分弱経過したところで2曲目のイントロが流れ、黒の衣装にチェンジした2人が再び姿を見せると、会場は大歓声。そこから4曲連続ノンストップというパワフルなステージは、エネルギーがほとばしりまくる“あの頃のとんねるず”と全く変わらず、心を打つものがあった。最近、石橋はメガネ姿で番組等に出演することが多いが、このライブでは昔のように裸眼だったことも、ビジュアル面の効果として大きいと感じた。

●MC第一声は「ただいま」
開演から30分が経った最初のMCタイムで、石橋の第一声「ただいま」に続き、木梨は「アンコールありがとうございます」とニヤリ。1日目の疲れが残る石橋が「体が痛くて、朝ベッドから起きれなかったんですけど(笑)」と漏らすと、木梨は「全力で行くんで皆さん、お付き合いください」と、まだまだ序の口であることを示唆する。

その予告通り、スタンドマイクからハンドマイクに持ち替えた2人は、ステージをところ狭しと駆け回り、気づけばジャケットを脱ぎ捨てていた。一方のワンフーたちも、曲ごとにおなじみの振りを完璧にこなし、端席の人は列を飛び出して全力で踊る姿も。

しかし、とんねるずも60代になり、同じように年齢を重ねたワンフーたちも体力の衰えは隠せない。立ちっぱなしの客席に、石橋は「座って座って。脚パンパンになっちゃうんで」と気づかい、木梨が「20分休憩頂けますか?」とリクエストすると、今度はワンフーたちからの「頑張れー!」があちこちから聞こえ、まるで互いを労うかのような構図に愛を感じた。

○カラオケ風映像にまさかの人物

今回のライブでは、とんねるずが世に放ってきた名曲の数々が、怒涛のように繰り出された。

「やぶさかではない」(86年)では、カメラに駆け寄っての接近パフォーマンスを見せ、『オールナイトフジ』(フジ)でカメラを倒した事件や『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ)のオープニングを彷彿とさせてくれる。

日本歌謡大賞など数々の賞を受賞した「雨の西麻布」(85年)では、カラオケ風映像をバックに歌唱。実際に西麻布でロケをしたこの映像には、石橋本人のみならず超有名女優も登場し、爆笑とどよめきが走った。

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