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【決算深読み】バルミューダ 2024年度Q3決算は赤字縮小、見えてきた成長基調への回帰

マイナビニュース / 2024年11月10日 18時21分

画像提供:マイナビニュース

バルミューダは、2024年度第3四半期累計(2024年1月~9月)業績を発表した。

売上高は前年同期比9.4%増の87億600万円、営業利益が前年同期のマイナス11億4300万円の赤字から、大幅に改善したものの、マイナス2億3800万円の赤字。経常利益は前年同期のマイナス10億2900万円の赤字から改善したが、マイナス2億2900万円の赤字。当期純利益は前年同期のマイナス18億2000万円の赤字から、マイナス2億3100万円と赤字幅が縮小した。

寺尾社長「この回復、オントラックと考えている」

バルミューダの寺尾玄社長は、「売上高、損益のすべてが改善している。昨年は携帯電話事業の中止による特別損失があり、大きな赤字を出した。改善を目指して様々な活動をしてきたので、この回復は当たり前のことである。オントラックと考えている」とし、「海外で生産して、日本で販売するビジネスが7割を占めるバルミューダにとって、円安はマイナス要因になる。昨年同期の平均為替レートが1ドル138円だったのに対して、今年度は151円と、13円も円安に振れながらも、同率の売上総利益率を達成している。為替の状況が良好ではないなかでも、売上高を上げ、利益率が良化している。財務状態は健全になっている」と、経営体質の大きく改善に手応えをみせた。

第3四半期(2024年7月~9月)は、売上高が23億7600万円、営業利益がマイナス1億4700万円の赤字、経常利益がマイナス2億6200万円、当期純利益がマイナス2億6300万円の赤字となったものの、すべての項目で良化。「7月~9月は、季節的に売上高が低く、利益が出にくい期間だが、着実に損益改善が進んでいる」と自己評価した。

在庫水準の適正化でも成果があり、2022年12月末に比べて、2024年9月末には20億円の削減となり、16億2900万円に改善している。

第3四半期累計(2024年1月~9月)のカテゴリー別の売上高は、キッチン関連が前年同期比22.4%増の64億6600万円、空調関連は同年並みの16億6900万円となった。また、国内事業の売上高は前年同期比1.9%増の56億2600万円、韓国では同34.0%増の17億4200万円、北米では同2.2%減の4億100万円となった。

通期の業績見通しは据え置き、最速での黒字化を目指す

一方、2024年度通期(2024年1月~12月)の業績見通しは据え置き、売上高は前年比1.6%減の128億円、営業利益は3000万円、経常利益は7500万円、当期純利益は5000億円と黒字化を目指す。

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