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2024年秋ドラマ23作、“視聴率無視”で採点「実話ベースの感動作」「定番“イヤミス”からの令和版アップデート」

マイナビニュース / 2024年11月12日 10時30分

『放課後カルテ』 土曜21時~ 日テレ

出演者:松下洸平、森川葵、田辺誠一ほか
寸評:一見地味だが、医療+学園+家族の3ジャンルをかけ合わせた間口の広いハイブリッド作。少年少女の無邪気さや残酷さ、悩みや友情などが良い意味で淡々と描写されている上に、子どもがかかる病気や対処法を知り、家族の絆に涙腺がゆるむなどの見応えもある。命をめぐる外科の医療ドラマはさんざん作られてきたが、当作で描かれている病気は小学生にとっての深刻さがあり、感情移入させられていく。令和の子どもたちが持つ空気感を過不足なく映し出す鈴木勇馬監督の演出も冴え、「子役のスター候補が勢ぞろい」という楽しみも。「優男」のオファー多い松下の代表作になるか。
採点:【脚本☆☆☆ 演出☆☆☆ キャスト☆☆☆ 期待度☆☆☆】

『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』 土曜22時~ 日テレ

出演者:竜星涼、八木莉可子、及川光博ほか
寸評:「バレたら即ジ・エンド」という命懸けの潜入にハラハラドキドキできるか、次回が見たくなるかどうか。「新たな潜入サスペンス」と掲げているが、兄妹で復讐、犯罪集団などの設定に目新しさはなく、どちらかと言えばツッコミどころを探しながら楽しむような作品に。敵役の俳優名を伏せて「鳳凰」「青龍」などの怪しいネーミングで引っ張るプロデュースは『占拠』シリーズを踏襲しているが効果は疑問。
採点:【脚本☆☆ 演出☆ キャスト☆☆ 期待度☆】

●TBSが誇る制作チームが満を持して挑む
『3000万』土曜22時~ NHK

出演者:安達祐実、青木崇高ほか
寸評:NHKの脚本開発プロジェクトWDR(Writers Development Room)の第1弾で業界内の注目度は高い。物語は連続性がある一方で、展開ありき、辻褄合わせありきで偶然に頼るところも。「次が見たくなる」という中毒性があるだけに、1週間空く連ドラより一気見向きか。追い込まれていく安達と青木の演技を楽しむ作品でもあり、逆にそれ以外に有名俳優を起用しないことが、予測不可能なムードにつながっている。グループライティングの可能性を探る第一歩となったのは確か。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

『私たちが恋する理由』 土曜23時~ テレ朝

出演者:菊池風磨、久間田琳加、山崎紘菜ほか
寸評:STARTOのアイドルがベースのドラマ枠でいわゆる「キュン」シーンが必須だが、当作は感情描写もしっかり。令和の上司と部下が抱える距離感の難しさを丁寧に描いている。「近づいたと思ったけど、まだまだ遠かった」というもどかしいシーンの連続は、刺激や急展開を求めがちな令和の恋愛ドラマとしては貴重。菊池と久間田の相性も上々か。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

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