1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

カレー沢薫の時流漂流 第325回 選挙とラーメンライスで喧嘩する人類のサガ、所詮この世は弱肉強食なの?

マイナビニュース / 2024年11月11日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

衆議院選挙が終わった。

私も選挙には行ったのだが、正直我が故郷は世界一選挙に行くモチベが上がらない地域の一つであり、投票どころか結果さえ期日前に透けて見えているレベルの保守王国なのだ。

よって我が県にとって選挙は指導者を選ぶというよりは「ユポ紙を触りに行く行事」として親しまれている。

だが、今回自民党は裏金問題を皮切りに、支持を失える行為は全部やるという「仕上げきった」姿での参戦である。

そのかいあって全体では大敗とも言える結果だったのだが、そんな中でもわが県は全ての議席を自民党が奪取することに成功するという、本部以蔵ですら庇護欲を失う守護りぶりを見せつけている。

しかし、3区中2区は秒殺どころか開票前に「当確」してしまっていたが、1区だけは最後までどうなるかわからないデッドヒートの末の辛勝だったようで、結果こそ同じだがこれは非常に珍しいことであり、自民の仕上がり方のすごさを改めて思い知った。

常に現世とは違う事件で騒いでいることでおなじみのSNS「X」も、さすがに投票当日と開票結果が出た直後ぐらいまで、トレンドは選挙関係のワードで埋め尽くされていた。

しかし、その直前まで食い込んでいたX特有のどうでも良い話題が、「ラーメン屋」そして「ライス」である。
○選挙疲れにラーメンでも食べて元気に……なろう?

どうせラーメン屋がライスを残した客に苦言を呈したことに苦言を呈す奴が現れ世界が苦言で埋め尽くされた話だろう、と思っていたが、簡単に言えばその通りである。

事件は会議室ではなく現場で起こるものだが、その中でも「飲食店」は現場になりがちであり、青島も「またファミレスか、たまにはレインボーブリッジとか行きたい」と思っていただろう。

店選びの段階で、初デートにサイゼリヤはありかなしかで揉め、店が決まっても「子ども、外国人はお断り」の張り紙で揉め、やっと入店しても店員の態度、食う姿勢なので揉め、やっと出ていけると思ったら、奢り奢られ女子半額で揉める、もはや飲食店はX民にとって戦場と言っても良い。

その中でも「客が、注文したものを残す」という行為に関する戦は第293次大戦ぐらいは起こっている。

金を払っている時点でその飯は客のものなのだから、どう扱おうが客の勝手という意見もあるが「食べ物を粗末に扱ってはいけない」という、太古のマナーもある。

実際、食べ物を粗末にしたり遊ぶような行為は高確率で炎上しているし、食べ物を使った番組で「この後スタッフがおいしく食べました」と執拗にテロップがでてくるのを見ても、いかに視聴者が食べ物の扱いに厳しいかがうかがえる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください