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地方の生活コストは本当に安いのか? - FPが地方に移り住んで感じたこと 第153回 一人暮らしの親にシニアサロンを紹介してみては?

マイナビニュース / 2024年11月13日 11時0分

名前:八尾市高齢者ふれあいサロン
地域で自主運営しているサロンのうち、一定の要件を満たすサロンに「高齢者ふれあいサロン」として登録してもらい、支援している。
支援内容は下記のとおり。
・備品等の貸し出し(貸出期間は6ヶ月間)
・ホームページ等による広報
・八尾市の高齢者施策に関する情報提供
・サロンの運営を支援するボランティアの派遣
・サロンの開設や運営に関する相談に対する生活支援コーディネーター等による助言等
参加費:サロンの活動内容によって異なるが、50円~200円、または実費など。
場所:八尾市立社会福祉会館やデイサービス施設内のカフェスペース等
○東京都八王子市

名前:「ふれあい・いきいきサロン」と「自主サロン」
八王子市では、一定の要件を満たして月1回以上活動する団体について、「ふれあい・いきいきサロン」と「自主サロン」の2種類に分けて活動支援を行っている。
なお、八王子から補助金を受けることができる「ふれあい・いきいきサロン」は、新規の受付を停止しており、八王子市からの補助金を受けずに登録のみ行っているサロンの「自主サロン」は随時受付している。
「自主サロン」のメリット
・活動が八王子市の加入する保険の適用になる。サロン活動にかかるケガについて補償を受けることができる。
・八王子市の管理するホームページ等で、活動をPRできる。
・八王子市からの補助金を受け取らないため、資金管理についての報告の必要がない。
過去の活動事例
・西部地域(カフェかじやしき)
体操や手芸のほかに、男性が参加しやすくなるよう、囲碁、将棋、麻雀を実施している。
・東部地域(いきいきサロン なでしこ)
できるだけ頭や身体を動かすように、体操、卓球、麻雀、カラオケなどを実施している。
参加費:サロンの活動内容によって異なるが、1回100円、200円程度。
○終わりに

今回は、ほんの一部ですが、「シニアサロン」を取り上げました。各自治体が運営するのではなく、地域住民が主体となって主催、運営する「シニアサロン」を自治体がバックアップする体制であるものが多いようです。自治体が金銭面でサポートしたり、場所や人材を提供したり、地域によって自治体のサポートの仕方も異なります。

今後、一人暮らしの高齢者は増えていくでしょう。介護予防や認知症予防という観点だけでなく、楽しく人と触れ合い、充実した生活を送る手段の1つとして「シニアサロン」を活用するのもよいと思います。とはいえ、自治体から発信される「シニアサロン」に関する情報がその地域に在住するすべての高齢者に行き渡ることは難しいでしょう。現役世代の家族が、「自宅の近くにサロンというところがあるみたいだよ」と情報提供してみてはいかがでしょうか。

高鷲佐織 たかわしさおり ファイナンシャル・プランナー(CFP 認定者)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/DCプランナー1級。 資格の学校TACにて、FP講師として、教材の作成・校閲、講義に従事している。過去問分析を通じて学習者が苦手とする分野での、理解しやすい教材作りを心がけて、FP技能検定3級から1級までの教材などの作成・校閲を行っている。また、並行して資産形成や年金などの個人のお金に関する相談を行っている。一般社団法人理想の住まいと資金計画支援機構 FPスタッフ。 この著者の記事一覧はこちら
(高鷲佐織)



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