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どこでもサイエンス 第295回 米国電気電子学会の登録遺産「IEEEマイルストーン」で へぇ~

マイナビニュース / 2024年11月13日 6時35分

そんなIEEEは、各種の顕彰や表彰も行っております。まあ、これは学会あるあるで、内輪の学会賞や論文賞、貢献者の表彰や特別会員(フェロー認定)みたいなものから、日本天文学会のように学会発足よりも古い史跡をふくむ「日本天文遺産」の認定を行うようなものもございますな。

で、IEEEは巨大なだけに、ぜーんぶやっています。そしてIEEEに関係する様々な歴史上のプロダクトや発明を顕彰しているのがIEEEマイルストーンでございます。マイルストーンは日本語でいえば一里塚、旅の到達点を示すものから転じて、技術的な到達点、節目、トピックを示すという意味で使われているわけですな。あ、IEEE東京支部に日本語の解説があった。デカい学会だけあって、かゆいところに手が届きますな。

このIEEEマイルストーンは1983年から登録がはじまり、ちょっと数えるのが嫌になる(のでやめた)くらいのものが登録されています。ただ、雑然と登録されているわけではなく、うん、まあそれはいれるわなというものばかりです。リストは「Engineering and Technology History Wiki」にあります。なお、日本に関係したものはIEEE東京支部がリストにしています。
納得のラインナップ。IEEEマイルストーン

さて、IEEEマイルストーン認定のものですが、古いものだと、雷から電気を取り出す実験をしたベンジャミン・フランクリン(1751年)の業績から始まり、ボルタの電池(1799年)、電信、アンペアによる電気学、マクスウェルの電磁気学の法則(1860年から1871年)などと続きます。

さらに、電話、エジソンの発明などがあり、また地域のトピックスで「ハワイで最初の電飾」とか「日本初の蹴上発電所」なんてのも混ざります。最近のものだとgoogleによるPageRankの発明なんてのもあったり、本当に色々でございます。電気や電子、情報工学は日常世界に応用されているものが非常に多いので、ふむふむなるほどというものが多いですな。

変わり種のマイルストーン

そんななかで、オモチャがマイルストーンになっているのが“Speak&Spell”でございます。その前後にあるのがLZ法による圧縮アルゴリズムとか、高品質の光ファイバーとか、開口合成レーダーとか、コンパクトディスクプレイヤー、RISCプロセッサ、インバータエアコンとかなので、突然オモチャがまじるのがなんともいえません。

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