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落合陽一氏がAIから神社を作る!? 「AIフェスティバル 2024 Powered by GALLERIA」レポート

マイナビニュース / 2024年11月13日 16時22分

画像提供:マイナビニュース

2024年11月8日と9日に、秋葉原にて「AIをもっと身近に、もっと楽しく」をテーマにしたイベント「AIフェスティバル 2024 Powered by GALLERIA」が開催されました。初日の「基調講演」と、AIを活用したアートを競う「AIアートグランプリ」最終選考の様子をお伝えします。

基調講演は落合陽一氏。AIと神社の関係は……?

初日は、落合陽一氏の基調講演「そして神社を作る」からスタート。この講演が目当てなのか金曜日にもかかわらず多くの来場者で、席はほぼ満席でした。

落合氏は、デジタルネイチャーという概念を10年ぐらい前から持っていました。自然から計算機が作られ、シミュレーションによって計算結果が自然に反映されるように、計算機時代の新しい自然が生まれようとしています。

近年の新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンのように、計算結果として生み出されたRNAを体内に取り込むことも、デジタルがリアルに反映されている例と言えるでしょう。

最近は、研究者の実験を自動化して効率性を上げる試みがあります。それによって、たとえば、金曜日の夕方に仮説に基づいた実験を設定しておくと、週末にロボットが自動で実験と測定を繰り返し、月曜日の朝に結果を出しておくことが可能です。落合氏の研究室では、ロボットアームにカメラとライトを持たせて、ライティングを変えた撮影の自動化を行ったことを紹介していました。

また、3Dプリンタでメタマテリアルを作り、音響シミュレーションに入れて望みの音響特性を持たせた壁を作るなど、自然によって計算機が拡張され、拡張された計算機を使うことで自然も拡張するというループが生まれます。そして、シミュレーション結果をもとに、次はどうすればよいかを、従来の科学者の作業をAIが代行できるようになりつつあるのが現状です。

このように、AIは現在急速に加速しており、近い将来人間は、AIが生成したコンテンツからの取捨選択とキュレーター的な役割を担うようになると説明。そして今の自分がデジタルの世界へと取り込まれるデジタルヒューマンとなることで死生観も大きく変わると落合氏は説明しました。

さらに、日本社会では畏怖が信仰を生んでいる背景があり、新しい宗教観も出るだろうと落合氏は判断。自然信仰と計算機信仰の融合を目指し、神社の設立や宗教的儀式の導入を検討しているそうです。「神社本庁の資格を持ってないと神事ができないと言われ、知り合いの神社の方に聞いたところ、禰宜(ネギ)として行うことができた、真言はデジタルネイチャーとはこういうものだと専門の方に伝えた」と説明していました。

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