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女性の労働、M字でなくL字カーブが課題 - ブランクがあっても正社員転職した人とは?

マイナビニュース / 2024年11月15日 7時30分

それぞれのスキルや経験は異なるものの、いずれも評価されたポイントとして「意欲」が挙げられていた。

また、転職成功者でスキルや資格として持っている割合が多いのは、「IT系スキル」とのこと。そのほか、「IT業界は、人材不足の状況が続いているので、就業経験として開発経験がなくても勉強をしている・勉強する意欲があることをベースに未経験者の採用を検討する企業は一定数の割合います」と、熊本氏は解説した。
ブランクに対する企業のスタンス

では、ブランクについて企業はどのようにとらえているのだろう。これは、多様性への受容度、人材不足に対するひっ迫度合いによって異なるという。

「組織風土として多様性を比較的オープンに受け入れる組織か、新卒の割合が多い同質的な組織かではブランクについての考え方は異なる」とし、比較的多様性を認める企業風土であれば、ブランクがある人材も受け入れられやすいよう。加えて、採用にどれだけ困っているか、人手不足に対するひっ迫度合いも大きく関係するという。

社会全体で労働力不足やダイバーシティが騒がれている昨今、企業側の姿勢もその流れにあわせて変化してきていることがうかがえた。
家事・育児経験は仕事にもつながる?

今回の勉強会で非常に興味深かったのが、家事・育児スキルをビジネスシーンでどう生かすか、を表した一枚の表である。例えば、同時進行でやることが多い家事・育児は、「マルチタスク対応力」につながる、といったように家事・育児をビジネススキルに転換。

これは実務経験が少ない女性たちの経験を、どのようにビジネスと紐づけ、アピールしていくかを考えた同社ならではのアプローチである。

熊本氏は「現段階では育児・家事スキルが強みとして明確にクライアントに認められているわけではない。ただ一方で未経験でも採用の対象者として候補者を探したいという企業は増えてきている」と解説。個人的にも双方をマッチングする上で、このようなアプローチは有用だと感じた。

人口減少に伴い、人材不足が課題となる昨今だが、リクルートワークス研究所が発表した労働者シミュレーションによれば2030年には340万人が、2040年には1,100万人の労働供給不足が発生すると試算されている。労働供給制約社会が待ち受ける中、ブランクのある女性など、働く意欲がある人をいかに囲い込めるかが、企業や社会の成長に大きく関わってくるのではないだろうか。

矢吹結花 やぶきゆか 編集者・ライター。旅とお酒とスポーツが大好き。ライフスタイルやヘルスケア系の記事を担当しています。 この著者の記事一覧はこちら
(矢吹結花)



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