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佐野正弘のケータイ業界情報局 第139回 「ahamo」料金据え置きで30GBに増量、対抗するKDDIの秘策は“ネットワーク”

マイナビニュース / 2024年11月14日 19時0分

画像提供:マイナビニュース

NTTドコモのオンライン専用プラン「ahamo」が、月額料金を据え置きながら通信量を30GBに増量したことが大きな波紋を呼んでいます。KDDIも「UQ mobile」「povo」で対抗プランを打ち出していますが、中容量とされる領域で知名度を持つahamoに対し、単に通信容量を増やすだけで勝ち抜くのは容易ではないだけに、競合他社はどのような戦略をもって取り組もうとしているのでしょうか?

「UQ mobile」「povo」の2本建てでahamoに対抗

去る2024年10月1日、NTTドコモが「ahamo」のサービス内容を一部変更したことが、大きな波紋を呼ぶこととなりました。それは、月額料金を2,970円に据え置いたまま、データ通信量を20GBから30GBに増やすというものです。

長期化する円安などの影響によってさまざまなモノの値段が上がるなか、料金据え置きのままデータ通信量が10GBも増量されるという、実質的な大幅値下げがなされたわけですから、ahamoの利用者にとっては嬉しい出来事であったことは確かでしょう。

この動きは、競合他社にも大きな衝撃を与えたことは間違いありません。なぜなら、データ通信の使い放題は必要ないがそこそこ利用する人に向けたいわゆる「中容量」の料金プランはahamoが開拓したものだからで、多くの中容量プランがahamoを意識して通信量を20GBに設定しているからです。

それだけに、ahamoの通信量が料金据え置きで30GBに増えたとなれば、競合他社のプランも必然的に追随しなければahamoに負けてしまいます。そこで早速、いくつかの携帯電話会社やMVNOがahamo対抗策を打ち出していますが、その1つとなるのがKDDIです。

同社は従来、ahamoの対抗プランとして、サブブランドのUQ mobileで、20GBのデータ通信量と10分間の通話定額が月額3,278円で利用できる「コミコミプラン」を提供してきました。ですが、ahamoの通信量増量が打ち出されたあとの2024年10月17日には、料金や通話定額などはそのままに、新たにデータ通信量を30GBに増やした新プラン「コミコミプラン+」を2024年11月12日より開始すると発表。無料で追加できる「コミコミプラン+ データ10%増量特典」をプラスすることで、さらに3GBが追加され、月あたり33GBのデータ通信量が利用できます。

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