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AI時代の新潮流! 音声×AIがもたらすビジネス革命 第2回 録音ファイルから音声データへ。企業成長を加速する音声のデータ化とは?

マイナビニュース / 2024年11月22日 17時0分

録音ファイルを魚に置き換えると分かりやすいでしょう。

海に網を張ると魚がかかります。その魚を調理したり食べたりするためには、骨や身や内臓を分けて使いやすい状態にします。この加工処理によって、ようやく魚は食材として使えるようになります。この食材が音声データです。
○良質な音声データを蓄積し、データドリブン経営を推進

音声データの活用は、録音した音声をそのまま扱うのではなく、上述したようにAIが使える構造化データに整える「データクレンジング」を行う必要があります。

まず、音声認識エンジンにより会話をテキストデータに変換します。さらに話し方や感情を解析し、会話内容に応じた「タグ」を付けます。

これにより、「誰が、いつ、どの業界の、どの担当者と、何をどのように話して、その結果どうだったのか」といった情報が付与され、AIが検索・分析可能な構造化データに変換できます。

AIがいかに進化しようとも、質の高いデータがなければ、その性能を最大限に引き出すことはできません。これまで記録として残されてこなかった会話や商談、雑談などの非デジタル情報をデータ化し、必要なときにいつでも分析できる仕組みを整えれば、企業のデータドリブン経営を推進できます。

データドリブン経営とは、マーケティング、営業、カスタマーサポート、採用、育成などのあらゆる企業活動を、データに基づいて意思決定する経営スタイルです。

このような体制を整えれば、企業の意思決定スピードが向上し、データを通じて市場や顧客、競合の動向を可視化できるため、変化する外部環境への適応力が増し、サステナブルな経営が可能となります。また、顧客の課題を深く理解することで、新たな商品やサービスの開発にもつながります。

良質な音声データを大量に貯め、それらを分析した結果から生まれたナレッジやノウハウは、データドリブン経営の実現を下支えとなるのです。

會田武史 あいだたけし 株式会社RevComm代表取締役。三菱商事株式会社にて自動車のトレーディング、クロスボーダーの投資案件・新会社設立、M&A案件等に従事。2017年7月に株式会社RevCommを設立。電話解析AI「MiiTel Phone」、Web会議解析AI「MiiTel Meetings」、対面会話解析AI「MiiTel RecPod」を提供。著書に『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』(幻冬舎)がある。
株式会社RevComm https://www.revcomm.co.jp/書籍『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』 https://www.amazon.co.jp/dp/4344947908 この著者の記事一覧はこちら
(會田武史)



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