キヤノン「EOS R1」機能編レビュー 基本性能や注目の新機能をまとめてチェック
マイナビニュース / 2024年11月22日 15時0分
キヤノンのカメラにとって、“1”は特別な称号といえます。フラッグシップモデルとして高性能であることは当然ながら、高い信頼性と高品質なつくり、さらにはカメラメーカーとしてのイメージリーダー的な役割も併せ持つものだからです。
その“1”を持つカメラは、1971年発売のフィルムMF一眼レフ「キヤノンF-1」に始まり、1981年の「キヤノンNew F-1」が2世代目となります。1989年の「EOS-1/EOS-1 HS」はAFになって初めての“1”。デジタル一眼レフとしては、2001年の「EOS-1D」が初号モデルで、2020年発売の「EOS-1D X Mark III」は現行モデルとなります(1995年にコダックとの協業で発売したデジタル一眼レフ「EOS DCS1」も忘れてはならないでしょう)。いずれも時代時代で最高のスペックを誇り、多くのプロカメラマン、写真家、アドバンスドアマチュアなどのよき右腕となっています。このたび、待望のEOS Rシステムの“1”が発表されました。言うまでもなく、その名は「EOS R1」となります。
ローリングシャッターゆがみは気にならない
まずは、EOS R1のキーデバイスを見てみることにしましょう。イメージセンサーは有効2400万画素の裏面照射積層CMOSセンサー。画素数に関しては、先般レビューした「EOS R5 Mark II」の4500万画素には遠く及ばず、あれれと思う方もいらっしゃるかと思いますが、本モデルの存在意義がそこにはあります。
2400万画素であればデータはその分軽く、カメラ内部での画像データの記録のほか、外部へのデータ転送など有利。しかも、イメージセンサー内部にあるフォトダイオードの集光効率が4500万画素に比べて高く、高感度でも高画質を維持できることもあります。撮影した画像をオフセット印刷などの原稿とした場合、A3ほどのサイズであれば、この画素数(解像度)でも問題になることはありません。
プロの使用環境の話とはなってしまいましたが、2400万画素は現時点でハンドリングと解像度のバランスが取れた使い勝手のよい画素数といえます。ちなみに、裏面照射積層CMOSセンサーの“積層”とは、裏面照射型イメージセンサーの配線部分をフォトダイオードの周囲に配置するのではなく、フォトダイオードの裏面と基板の間に入れたもの。そのため集光効率がより高く、階調再現性や高感度特性などで有利になります。
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