1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

東奔西走キャッシュレス 第68回 じっくりとマイナ保険証Q&A

マイナビニュース / 2024年11月19日 20時58分

画像提供:マイナビニュース


マイナンバーカードと健康保険証を一体化したマイナ保険証。2024年12月2日には保険証の新規発行がなくなり、既存の保険証は最大1年間で使えなくなります。マイナ保険証にまつわる、ちまたの多くの誤解を解いていきたいと思います。

Q1.そもそもマイナ保険証って何?

マイナ保険証は、「オンライン資格確認」という、最新の保険資格情報を保存したデータベースにアクセスして、本人の保険資格が有効か、本当にその本人かという確認をする仕組みのことを指します。

従来はカードの保険証に記載された情報のみで保険の資格情報を確認していましたが、引っ越し/転職/退職などで環境が変わったのに古い保険証で受診したり他人(特に家族)の保険証を使ったりといった間違った使い方があっても、医療機関側に確認する術がなく、診療報酬を請求するために毎月まとめて送るレセプトの審査で誤りが発見されて修正が求められる返戻という状況になっていました。

オンライン資格確認では、最新の情報でチェックできるようになって資格確認がその場で機械的に行えるため、返戻の減少が期待されています。

この時の本人確認のためにマイナンバーカードが使われることから、この仕組みが「マイナンバーカードの健康保険証利用」=“マイナ保険証”と呼ばれます。オンライン資格確認は従来の健康保険証でも利用されていますし、今後の資格確認書(後述)でも同じく使われますので、その部分での差異はありません。違うのはは、自動で情報が入力できる点、本人確認ができる点、そして情報利用に関する同意を行える点などです。

オンライン資格確認は医療機関や薬局に利用が義務付けられており、すでにほとんどの施設で導入されています。現状は、マイナ保険証の利用が13.87%(2024年9月末)で、従来の健康保険証での利用が残りの約86%を占めています。

マイナ保険証の仕組みでは、専用のカードリーダーにマイナンバーカードを置いてICチップ内のデータを読み取り、スマートフォンなどのように顔認証をして本人確認を行って、オンライン資格確認にアクセスします。

従来の健康保険証は、この本人確認が行えません。偽造が容易で顔写真もなく、別の本人確認書類で確認するというフローも存在しないため、不正な利用が防止できません。またオンライン資格確認のために情報を病院の事務員などが手入力してアクセスするため、手間がかかるとともに入力間違いが発生して他人の情報にアクセスしてしまったり、資格確認ができなかったりする可能性があります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください