スマイルゼミ、対話で学習の気付きを促すAI機能「コーチーズ」 2025年4月導入
マイナビニュース / 2024年11月20日 9時0分
ジャストシステムは11月20日、専用タブレットで学ぶ通信教育「スマイルゼミ」にて、AIを活用した新機能「Coachez(コーチーズ)」を導入すると発表した。提供は2025年4月1日から。
利用者が「コーチーズ」の質問に声で回答していくことで、対話から学習に関する疑問の解消や気付きを促す機能。小学生コース/中学生コースでは「コーチーズ」として搭載されるほか、幼児コースでは対話型の読み聞かせ教材「はなせるえほん」として搭載される。
スマイルゼミは、専用タブレットを使って家庭で学習できる通信教育。現在は幼児コース、小学生コース、中学生コース、高校生コースを提供しており、タブレットでも紙のノートと同様に「書いて学べる」体験を重視。学習習慣の定着による学力向上をサポートする。
2025年4月1日から提供される「コーチーズ」は、AIを活用し、対話により学習を進め自ら答えにたどり着ける体験を提供する新機能。問題の意味やその回答がわからないとき、設問の上部にある「コーチーズ」ボタンを押すことで、対話を通じて思考を整理し、適切な答えを導けるよう支援する。
例えば秒速12.5mで進むオートバイが10分間で進む道のりを求める問題の場合、「コーチーズ」が「道のりを求める式はなんだっけ?」と子どもに質問。「速さ÷時間」と子どもが誤って答えると、「コーチーズ」は「おしい! じゃあこう考えてみよう」「秒速10mで5秒進んだ道のりは何m?」と続け、子どもの気づきを促していく。
タブレット学習には、保護者の不安要素として「一方通行の学習になりはしないか」との懸念があるという。「子どもが深く考えない」「解けない問題はそのまま」「解くためのプロセスがいい加減」といった心配があり、対面で教える学習塾のように「積極的に関わり導いてくれる」学習を保護者は望んでいる、という背景がある。
この不安に応えたのが、今回提供する「コーチーズ」だ。同社は12年以上にわたる学習データやノウハウの蓄積を活かし、単に答えを教えるのではなく、家庭学習でも対話を通じて子どもの理解度を測り、適切な考え方に「子どもが自分で気づく」過程にこだわったとのこと。「コーチーズ」では答えが1つとなるようなクローズドな質問をすることで、子供が答えやすく、またAIが音声を認識しやすくして、あらかじめ収録された多彩な質問をAIが適切に選ぶことで対話の継続につなげている。
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