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窓辺の小石 第193回 チルダの伝説

マイナビニュース / 2024年11月22日 14時53分

こうした使い方があるため、本来のアクセント記号としては使われなくても、文字としての用途が残った。また、コンピュータ言語では、ASCIIの記号文字を演算子などとして利用するようになった。

ASCII文字を前提にしたC言語では、2の補数(ビット単位の否定)としてチルダを使う。しかし、最も有名なチルダの利用法は、bashにおけるホームディレクトリ表記(チルダ展開)だろう(表01)。これは、BSD版UNIXに搭載されたCシェル(csh)に最初に搭載された。

チルダ展開を使うと、ホームディレクトリだけでなく、pushd/popdを使ったディレクトリスタックの利用で、過去に訪れたディレクトリを参照可能になる。こうしたディレクトリ移動は、一連の作業の中で行われ、あとで戻ってくることが想定されたディレクトリであり、そこに処理対象のファイルなどがある可能性は高い。

なぜホームディレクトリを表すのにチルダを使ったのか? これは、cshを開発したビル・ジョイが使っていたADM-3Aでは、チルダキーにHome移動コード(カーソルが画面の左上のホームポジションに戻る)が、割り当てられていたからだと言われている。ビル・ジョイは、ADM-3Aのカーソル移動コードが割り当てられていたH、J、K、Lをviのカーソル移動キーに割り当てた。おなじようにHome機能があるチルダにホームディレクトリの意味を持たせた。

今回のタイトルネタは、いまや任天堂のゲーム機には欠かせないゲームである「ゼルダの伝説」である。ファミコンのゼルダの伝説はゲームでしかなかったが、スーパーファミコンの「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」は、そのグラフィックスと合わせて物語性が高かった。国産RPGが手本とした「ウルティマ」や「ウィザードリー」といったコンピュータゲームにも、設定があり、ゲームとしてのストーリーはある。しかし、物語を感じさせる程ではなかった。国産RPGが、師匠たるゲームを乗り越えた瞬間を見たような気がした。
(塩田紳二)



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