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薄さを追求したサムスン「Galaxy Z Fold Special Edition」が海外限定で登場

マイナビニュース / 2024年11月22日 17時7分

実はこのモデル、韓国以外に中国でも販売されます。ただし製品名は変わり「Samsung W25」となります。この「W」の名前の付くモデルは中国で高級モデルとして展開しているもので、サムスンが中国で唯一成功している製品となります。ちなみに「心系天下」というブランド名もつけられています。

折りたたみスマートフォンを大手メーカーとしては最初に発売したサムスンですが、今や他のメーカーからも次々と新製品が出てきています。特に2024年に入ってからは折りたたみスマートフォンの薄型化が進み、中国メーカーから続々と極薄モデルが登場しました。中でもHONORの「Magic V3」は開くと4.35mm、閉じると9.2mmという世界最薄のモデルです。

世界一薄い折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を触ってみた

サムスンが中国市場で生き残りを図るためには薄型の折りたたみモデルが必要であり、そのために開発されたモデルがW25であるわけです。そしてそのW25のベースとなるモデルとして、Galaxy Z Fold Special Editionを韓国のみで販売している、ということなのでしょう。韓国のみの販売なのはサムスンの母国ですから新製品に対するポジティブなフィードバックが得られることと、折りたたみスマートフォンのユーザー数が他国より圧倒的に多く、新モデルを追加投入しても既存のGalaxy Z Fold6の売り上げに影響しないと考えたからかもしれません。

実際にGalaxy Z Fold Special Editionは発売と同時に完売し、定期的に予約販売を繰り返していますがすべて売り切れるほどの人気になっているといいます。価格は278万9,600ウォン、30万円を超えますがそれでも品切れになるとは多くのユーザーが薄型モデルをの存体だということでしょう。また海外からも注目を集めており、韓国以外での販売を求める声も高まっています。しかし特別版であるこのモデル、韓国外での販売は予定されていません。

とはいえ薄いモデルを作る技術を持っていることをサムスンは明らかにしました。そのため2025年以降の折りたたみモデルは、現行製品よりも軽量薄型化が図られることでしょう。2025年、もしくは2026年に登場するGalaxy Z Fold新型は、今の普通のスマートフォンよりはるかに薄い製品として登場することが期待できるのです。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら
(富永彩乃+山根康宏)



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