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「iDeCo」約3割が加入 - 毎月の掛け金は?

マイナビニュース / 2024年11月27日 11時3分

画像提供:マイナビニュース

国内最大級の家計診断・相談サービス『オカネコ』を運営する400Fは、2024年12月に一部の人の掛金上限額が増額するiDeCoの認知度や利用率の実態について「オカネコ iDeCoの利用意向調査2024年11月」の結果を発表。同調査は、2024年11月6日~11月10日の期間、全国の『オカネコ』ユーザー650人を対象にウェブ上で実施した。

同社は、iDeCoに関する調査を2024年7月から約半年に1度のペースで実施。iDeCoへの加入有無についての回答を前回調査と比較すると、「加入している」は23.3%から6.2ポイントアップして29.5%となった。

また、iDeCoに加入している人に現在の毎月の掛け金について聞くと「1万円以上2万円未満」が37.0%と最も多く、毎月の平均拠出額は21,209円ということが分かった。

また、iDeCoに加入している人に現在NISAを利用しているかを質問。前回調査と比較すると、「利用している」は86.6%から4.0ポイントアップして90.6%となった。両制度の併用による投資が広がっていることが分かるという。

iDeCoに加入している人にiDeCoの加入理由を聞いたところ、「老後の資産を作るため」(82.3%)、「税制優遇制度を活用したいから」(59.4%)、「低コストで運用できるから」(19.3%)という結果になった。

iDeCoに加入しNISAを併用している人に対して、iDeCoとのすみ分けについて質問したところ「特にすみ分けを意識していない」(35.6%)が最多となった。

次いで、「NISAは、まとまった資金をより早く投資するため」(33.9%)、「NISAで、老後の資金以外の目的でも使う資金を運用するため」(29.9%)、「NISAで、iDeCoにはない商品を選択するため」(25.9%)となった。

iDeCoは制度の趣旨通り「老後の資産準備」を目的に利用されている一方、NISAは「早期投資」やその他の幅広い目的に活用される傾向が強く、利用目的が明確に分かれている人が多いことが分かる。

iDeCoとNISAを併用している人にNISAにおける毎月の積立金額を聞いたところ「9万円以上10万円以下」が40.8%と最多で、毎月の平均積立額は57,227円となり、NISAへの積立額がiDeCoの拠出額より約2.7倍高いことが分かった。

iDeCoを利用していない人に理由を質問したところ「NISA・投資信託等、その他の投資商品にお金をかけているから」が23.4%から3.7ポイントアップして27.1%で最多となった。前回最多だった「制度についてよくわからないから」は、23.8%から0.9ポイントダウンして22.9%となり2位に後退した。

また、iDeCoならではの年金制度「原則60歳まで引き出せないから」は、前回調査と比較すると19.6%から0.1ポイントダウンして19.5%となったが、引き続き利用していない理由の上位にあがっている。

iDeCoを利用する人の中から、新制度(2024年12月から公務員やDBなど他制度に加入している会社員のiDeCoの掛金拠出限度額が20,000円に増額される)の対象者に「新制度を知っていますか」と質問したところ「知っている」は64.1%となり、認知度が高いことが分かった。

一方で、「知らない(この質問で初めて知った)」が35.9%となっており、制度を利用することのできる人への周知にはまだ課題があるといえる。
(安井柳香)

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