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【いくつ知ってる?】三省堂「今年の新語2024」発表! 「言語化」「横転」「インプレ」「しごでき」「メロい」……

マイナビニュース / 2024年12月9日 11時48分

5位の「スキマバイト」も、仕事・労働関係。単発・短時間で柔軟に働けるアルバイトのこと。忙しい学生などでも空いた時間を利用して働くことができ、雇用側も急な人手不足を補うことができる。スマホでマッチングアプリが使われることで可能になった、新しい働き方。

6位の「メロい」は、「めろめろになるほど相手がかっこいい、可愛い」ということ。多く、推しているアイドルに使う。「めろめろ」から「メロい」になるような、オノマトペ由来の形容詞は珍しく、「メロい」は、オノマトペ由来の形容詞を代表することばとして定着するかという点でも注目される。

7位の「公益通報」は本年、兵庫県知事への告発をめぐって注目された用語。刑法などの法規に違反する行為を知った人が、不正な目的でなく行う内部通報のこと。告発した人は、解雇などの不利益を被ることがないよう、法律によって保護される。今回、「公益通報」の認知度が上がり、辞書に載るべき用語になったのは間違いない。

8位は「PFAS」。有機フッ素化合物の総称で、一部の物質が有害とされている。自然環境の中で分解されにくく、人体に入ると健康被害を引き起こすことが指摘されている。泡消火剤などに使われたPFASによって、日本を含む世界各地の水源が汚染され、問題化した。

9位は「インティマシーコーディネーター」。映像や写真の制作現場で、俳優やモデルに裸体や性に関する表現を求めるにあたって、制作側と出演者側との調整役となり、撮影のサポートなどの業務に携わる職業で。映像・写真の制作現場でもハラスメント防止の意識が高まったことが背景にある。

10位の「顔ない」は若い世代を中心に使われていることば。意味はやや曖昧なところがある。「遅刻しそうで顔ない」と言えば、「驚いた」「困った」といった感じ。「質問に答えられなくて顔ない」は「恥ずかしい」「情けない」といった感じだろうか。「顔色(かおいろ)をなくす」「顔色(がんしょく・かおいろ)を失う」(ともに、驚きや恥などで青くなる)など従来の日本語を連想させる部分もあり、若い世代が作り出したことばが、伝統的な日本語とどこか通じるのは面白い現象といえる。
○3語の選外

上記の10語以外に、惜しくもランキング入りを逃した語として「界隈」「裏金」「アニマルウェルフェア」3語が選ばれた。

「界隈」は投稿数第2位だった。「新宿界隈」などの従来の用法を超えて、「サブカル界隈」「言論界隈」など「ある分野(の人たち)」の意味で多く使われるようになったが、すでに三省堂国語辞典にはその意味があるため入選とはならなかった。

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