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親子で乗船体験! 練習船『広島丸』体験航海イベントが呉にて実施

マイナビニュース / 2024年12月11日 15時34分

画像提供:マイナビニュース

広島県呉市では12月7日、小中学生を対象にした練習船『広島丸』の体験航海イベントが実施された。主催したのは、呉海事振興会および広島県内航海運組合呉支部。参加した子どもたちは、呉湾クルーズのひとときを思い思いに楽しんだ。

○船に乗る前に……内航海運ってなに??

本イベントは、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)南側岸壁にある大和波止場に停泊中の広島商船高等専門学校の練習船『広島丸』にて行われた。

イベントでは冒頭、広島県内航海運組合による海洋教室が開催された。テーマは『内航海運ってなに??』。日本の物流を担う内航海運について、呉支部に所属する青年部女性メンバーが分かりやすく解説した。

「内航海運」とは、日本の港から港へ船で物を運ぶことで、内航海運を行う船は「内航船」と呼ぶ。ちなみに日本の港と外国の港の間で物を運ぶことは「外航海運」だそう。

「内航船は、日本全国にどのくらいの数がある?」(正解は約5,200隻、内航海運事業者の数は約3,000社)、「日本国内で運んでいる物のうち、船で運んでいる割合は?」(正解は約40%、トラックは55.4%)、「499トンの内航船1隻で運べる物の量は、10トンのトラックの何台分?」(正解は約160台)、といった小中学校では習わないクイズの出題に、頭を悩ませながら回答していく子どもたち。トラック輸送よりも環境に優しく、鉄道よりもたくさんの物を運べ、地震や大雨などの災害にも強い輸送手段になっていることを学んだ。

このあと、内航船に乗っている船員には船長、航海士、機関長、機関士、司厨員がいて、誰1人が欠けても船は動かないと説明。さらには船員の1日の生活サイクルにも触れて「休憩時間は、食事、洗濯、入浴、睡眠などにあてます。なかには魚釣りをしたり、YouTubeを見る船員さんもいるみたいですよ?」と、子どもたちに親近感をもたせる。

最後に、船員になるためには専門学校で勉強して経験も積み、船員の資格をとることが近道であると説明。全国には広島商船のような高等専門学校、そして船員を養成するための海上技術短期大学校という教育機関もあると紹介した。「内航海運は、私たちの生活を支える大切な役割を担っています。ぜひ、今日は海や船のお仕事についてたくさん学んでくださいね」と担当者。

○広島商船で学ぶ生徒たちの夢は?

そして、いざ乗船。体験航海は2回に分けて行われ、各回に小中学生80名ほどが乗船した。船が穏やかな湾に乗り出すと、船内は子どもたちの歓声で満たされる。

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