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涙なくして見られない…お互いを思いやる興玉と小夢『全領域異常解決室』最終話

マイナビニュース / 2024年12月14日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

●「何度裏切られても人間を守るのが神の仕事」
フジテレビ系ドラマ『全領域異常解決室』(毎週水曜22:00~)。18日に放送される最終話(※FODで先行配信中)では、寿正(野間口徹)と直接対決を試みた興玉雅(藤原竜也)、芹田正彦(迫田孝也)、豊玉妃花(福本莉子)が捕らえられ、ある場所に連れていかれる。一方で、雨野小夢(広瀬アリス)は二宮のの子(成海璃子)に呪符を貼られてしまう……。

○自殺者が続出…混乱の続く東京で「全決」に強制捜査

謎の神・ヒルコによる「選別」が始まった。寿正が開発したSNSを見続けた人間は、次々と命を絶つ。街中で自殺者が続出し、東京は一夜にして大混乱に陥る。政府は「全決」がヒルコと深い関係にあると断定。直毘吉道(柿澤勇人)は「全決に強制捜査が入った」と語る。荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)や北野天馬(小宮璃央)ら警察は集団自殺の捜査に当たるが、あまりの事態に途方に暮れる。その中に、二宮のの子の姿はなく…。

一方、興玉雅、芹田正彦、豊玉妃花の3人は激しい戦闘の末、寿に捕らえられていた。寿は「私はヒルコ様に最初に選ばれた人間です」とヒルコと出会った経緯について話し始める。果たして、ヒルコの正体とは…。

○ヒルコの行動は過ちを犯す人間たちへのメッセージなのか

前回のラストシーンで二宮は「神が人々を甘やかしすぎた」「おろかな人間たちを選別して新たな世界を作らないといけない」と小夢に語った。宇喜之民生(小日向文世)も「おろかですね、人間は」と言う。

たしかにSNSの情報を鵜のみにして翻ろうさせられたり、幼児虐待など、今まで浅ましい人間の姿を見てきた。これは、神の見地から現代社会が抱える問題に一石を投じているようにも思える。今回はさらに集団自殺や人間同士の醜い争いも見ることに。ヒルコの行動は、そうした過ちを犯す人間たちへのメッセージなのか。

「何度裏切られても人間を守るのが神の仕事」と興玉は言う。何度も生まれ変わり続け、そのたびに裏切られてきた神と、短い命を生きる人間。短い命だからこそ、愚かな行為は改めるべきだと、一生懸命生きるべきだと、神は言いたいのだろうか。

●興玉の「人間への気持ち」に変化は現れるのか
「僕は神です」と6話で自ら告白した興玉。そのセリフは全く嘘臭く感じず、説得力があった。そして今回「僕は神だからです」というセリフが登場。このシーンは信念を揺るがすことなく、自身の責任を全うしようという気持ちがひしひしと伝わり、その姿は本当に見ていて神々しい。常に「人間を信じていない」と言い、よく小夢とも衝突したが、回を追うごとに、興玉と人間の距離がほんの少しだが縮まってきたように感じる。

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