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「正月うつ病」経験した会社員に聞いた最多の原因は?

マイナビニュース / 2024年12月17日 10時53分

画像提供:マイナビニュース

メンタルクリニックを運営する一般社団法人 徳志会は12月16日、正月うつ病の発症経験に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年11月16日~12月10日、全国の10代~50代の会社員200名を対象にインターネットで行われた。
○冬はセロトニンの分泌量が夏の3分の1まで低下

海外で行われたセロトニンの分泌量と季節との関係に関する調査によると、夏と比べて冬になると人の体のセロトニンの分泌量は3分の1まで減少することが明らかとなっている。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、十分に分泌されることで精神的な安定を得ることができるといわれている。

冬はこのセロトニンの分泌量が減少するため、精神面が不安定になりやすいといわれている。また、年末は締めの時期となるため業務量が多くなりがちで生活リズムも乱れやすい時期となる。そこで今回、全国の会社員を対象に、正月うつ病を発症した原因や困難さに関する調査が実施された。
○日本人の3割は正月うつ病を経験

正月うつ病の発症経験に関する調査を行ったところ、約3割が正月うつ病を経験したことがあることがわかった。
○20代が正月うつ病発症経験の最多

正月うつ病経験者に対して、正月うつ病を経験した年代を調査した。その結果、20代の会社員が最多であることがわかった。

○仕事のストレスと忘年会での暴飲暴食

20代で正月うつ病を経験した人に正月うつ病を発症した原因に関する調査を行った。その結果、正月になるとまだ慣れていない仕事の業務量がさらに多くなり、そのストレスが最も多い原因だった。ついで、忘年会で場を盛り上げるために暴飲暴食をしてしまい体調面の疲労も正月うつ病の発症原因であることがわかる。
○正月うつ病を経験した多くの人が「何もしなかった」

正月うつ病の経験者に対して気分の落ち込みが見られた際にどのように対応したのか調査した。その結果、「何もしなかった」と答えた人が最多だった。
○正月うつ病は年明けの仕事にも支障を与える

正月うつ病の経験者に対して、正月うつ病が年明けの仕事に与えた影響について聞くと、簡単なミスが増えたなど年明けの仕事にも影響を与えていることがわかった。

同調査では以下のようにコメントしている。「冬の季節は太陽の光に当たる量の減少により、セロトニンの分泌量がへり精神面不安定になりやすくなります。それに加えて、年末年始特有の業務量の多さや忘年会などが重なり多くの方が正月うつ病を経験していることが明らかとなりました。正月うつ病は単なる気分の落ち込みと考えられることが多く、何も対応しない方が多い傾向にあります。しかし、実際には年明けの業務にも支障をきたしてしまうため可能な限りクリニックの通院などこころのケアが必要であることが分かります」。
(Yumi's life)

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