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『光る君へ』太閤・藤原道長(柄本佑)の最期に視聴者最注目 最終話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年12月19日 10時29分

清少納言は『枕草子』の中で、斉信を物語に登場するような当代きっての貴公子だと称賛している。これから半世紀くらいの間は、公任と斉信のパブリックイメージは町田と金田になるのではないだろうか。

●9人の人物がこの世を去る
最終話「物語の先に」では1020(寛仁4)年から1028(長元元)年の様子が描かれた。

太宰府から無事に帰還しつつましく余生を過ごすまひろと、とうとう死の床についた太閤・藤原道長を中心に、登場人物それぞれのその後が語られた。作中では8年という時間が流れ、前述の道長や藤原行成を含め9人の人物がこの世を去ることとなる。

道長の身内では、兄・藤原道綱(上地雄輔)が1020(寛仁4)年に、少しでいいから大臣をやってみたかったと、道長に職をねだる姿を最後に没した。その死はナレーションですら語られることはなかった。次いで、1025(万寿2)年に後朱雀天皇に入内した6女・藤原嬉子が親仁親王を出産した2日後に赤斑瘡(あかもがさ)で亡くなる様子が描かれ、さらに1027(万寿4)年には次女・藤原妍子、3男・藤原顕信(百瀬朔)とナレ死が続いた。

道長の後の左大臣・藤原顕光(宮川一朗太)は遡ること1021(治安元)年、ひっそりと(ナレーションもなしのパターン)亡くなっている。また、四納言がそろった宴の席では、1人老いを感じさせないふるまいを見せていた源俊賢(本田大輔)も1027(万寿4)年に亡くなっている。こちらもナレーションもなしのパターンだった。

道長と同年に没した人物としては、行成が注目されがちだが、同じ四納言である俊賢も実はこのタイミングで亡くなっていた。そしてもう1人、実はひっそりとこの世を去った人物がいる。それは乙丸(矢部太郎)の想い人・きぬ(蔵下穂波)。乙丸が仏像を彫っていたのはきぬの菩提を弔ってのことだった。乙丸がまひろに「どこまでもお供しとうございます」と訴えたのは、きぬを失ってしまったからだったのだ。

○なじみのない平安時代の認知度を高めた作品

注目度トップ3以外の見どころとしては、倫子に洗いざらい白状するまひろや、まひろが『源氏物語』の作者とは知らず、物語について熱く語る、後に『更級日記』で歴史に名を残す菅原孝標の娘・ちぐさ(吉柳咲良)が挙げられる。他に隠し事はないと聞かれ、娘・藤原賢子(南沙良)の父についても白状してしまうのではないかとヒヤヒヤした視聴者は多かったのではないだろうか。

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