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カイロス2号機現地取材 - 南紀の空へ、カイロスはついに羽ばたいた(写真特集)

マイナビニュース / 2024年12月21日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

カイロスロケット2号機の打ち上げは、残念ながら失敗に終わってしまった。しかし、新型ロケット開発がそれだけ困難で難しいことも確か。あのSpaceXも初めて成功したのは4回目の打ち上げで、それまで3回連続で失敗していた。まだまだ諦めて投げ出すようなタイミングではない。ぜひ次回こそ成功してほしいと思う。

これまでお届けしてきた現地取材レポートであるが、最後の記事では打ち上げ当日(12月18日)の様子を紹介する。カイロスの打ち上げに興味を持ち、次は見学に行きたいという人は、参考にしていただきたい。
3回目の旧浦神小学校の様子

筆者は今回、公式見学場である旧浦神小学校(那智勝浦町)で打ち上げを取材。2回の延期のときの様子は前回のレポートにまとめたので、そちらを参照してほしい。

2号機の打ち上げで見学場へ行くのは、これで3回目。1回目はバス、2回目はJRで移動していたため、3回目は自転車で行くことにした。ちなみに初号機のときも、1回目がJR、2回目が自転車で、その自転車で行った日に打ち上げられたので、これで自転車にした日に打ち上がる確率は筆者的に100%である。

なお、1回目と2回目では、パーク&ライドのバスが運行されていたのだが、3回目はそれがなくなってしまい、バスのチケットがある人もJRで行くしかなかった。そのJRにしても、今回は臨時便が減っていた。ただ今回は平日のため、来場者はかなり少なく、JRの車内もそれほど混まなかったようだ。

自転車は、好きな時間に自由に行けるのが強みである。とはいえ、あまりギリギリになるのも心配なので、8時20分ころに那智勝浦町の民宿を出発。1時間弱で旧浦神小学校の駐輪場に着いた。この時点では会場はまだガラガラであったが、そのあとのJRで来場者が増え、平日としてはそれなりの人出だったと思う。

前回よりかなり減ってはいたものの、出店もあった。前回とはテントが違っていたのだが、お店の人に聞いたところ、主催者側が用意したテントが撤去されてしまったため、自前で用意したのだそうだ。

ついにロケットが飛び立つ!

そしていよいよ迎えた打ち上げの瞬間。今回は会場に大型スクリーンはなかったものの、カウントダウンが始まると、会場はヒートアップ。カウントゼロの声から7秒ほどの沈黙のあと、山の上からついにロケットが飛び出した。初号機では出てくる前に爆発していたので、機体を実際に見るのはこれが初めてである。

筆者は、種子島でH-IIAやH3、内之浦でイプシロンなど、さまざまなロケットの打ち上げを見ているが、燃焼ガスの音響については、そこまでは大きくなかったかな? という印象。カイロスはそれより小型であるし、射点が山の向こうに隠れていて見えないという地形もなにか影響しているかもしれない。ただ、それでも十分に迫力は感じられる。

初号機では2回、2号機では3回と、5回目の挑戦で、目的であった「校舎の後ろから上昇するロケット」が撮影できたので、とりあえず筆者は満足である。3号機も見に来ると思うのだが、次はどこから撮影するか、これから考えたいと思う。このあたりは良い風景が多く、公式見学場以外も面白そうだし、悩ましいところだ。

大塚実 この著者の記事一覧はこちら
(大塚実)

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