1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

東奔西走キャッシュレス 第71回 さらなる通信・金融連携を進めるPayPayカードの現在

マイナビニュース / 2024年12月21日 9時0分

画像提供:マイナビニュース

サービススタートから3年が過ぎ、コード決済のPayPayとの連携強化も進んで好調のPayPayカード。dカードでプラチナカードを発行したNTTドコモや、Vポイントで積極的な取り込みを図る三井住友カードなど競合も積極的です。PayPayカードの現状について、同社の代表取締役社長・谷田智昭氏に話を聞きました。

PayPayカードは、もともと2015年にKCカード株式会社(現・Jトラストカード株式会社)のクレジット事業を継承したワイジェイカード株式会社としてスタートしました。同年3月にはソフトバンクカードの発行が開始され、同じく4月にはYahoo! JAPANカードも発行されています。21年10月にはPayPayカード株式会社へと社名が変更され、同年12月にPayPayカードの発行が開始されました。したがって同社のクレジットカード事業は2015年からはじまっていますが、PayPayカードとしてはちょうど3年になります。

谷田社長は、2023年に基幹システムをAWSに変更するという大きな改修を行った点が、オンプレミス環境からの移行として重要な取り組みだと言います。

PayPayカードは、PayPayと一体となってカード利用を増やすことを狙いとし、スピード感を加速するためにオンプレミスからクラウドへの移行を図ったといいます。これによってスケーラビリティや可用性を向上させ、内製化を押し進めるためにもクラウド化を図ったそうです。

「より速く、自らの手で開発して、機能創出やプロダクトの開発を爆速で行う体制を整えた」と谷田社長は話します。同社は当初ヤフーの子会社という位置づけでしたが、現在はPayPayグループとなり、開発はアプリ中心に移行。「ヤフーの経験も生かしながら、スピード、品質、開発力を上げていく」と谷田社長は意気込みます。

PayPayが起点になるというところが、PayPayカードの強みです。PayPayアプリでは「PayPay残高で支払う(赤い背景)」「PayPayカードで支払う(青い背景)」という2種類を切り替えて支払えるという体験に加え、PayPayアプリ上にカード用のミニアプリも用意したことで、PayPayユーザーとの関係性を強化している点が特徴です。

PayPayアプリ上で、PayPayカードの決済情報を即時確認できるため、いつものアプリでQRコード決済だけでなくクレジットカードの利用確認もできるという点が強み。PayPayポイントの付与予定数やPayPayのわりかん機能も使えるなど、PayPayとの統合が強化されていて、谷田社長もこの点が「PayPayグループの強み」だとアピールします。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください