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“103万円の壁”の引き上げで実際に働く時間を増やしたい人の割合は? 年収103万円以下の人に調査

マイナビニュース / 2024年12月23日 10時55分

回答者に年収の壁・支援強化パッケージの制度の概要について説明したうえで、年収の壁・支援強化パッケージを利用できるなら、収入を上げるために今よりも働きたいと思うかを聞いた。その結果、「どちらかといえばそう思う」が43.0%と最も多く、次に「そう思う」(22.0%)、「あまりそうは思わない」(21.7%)、「そう思わない」(11.2%)となった。

「どちらかといえばそう思う」および「そう思う」の回答を合わせると65.0%にのぼることから、社会保険料の負担があっても手取り収入が減らない場合や、一時的な収入の増加があっても扶養に影響しない場合は、多くの労働者は「働きたい」と考える可能性があることがわかる。特に人手不足に悩む企業は、年収の壁・支援強化パッケージについて社内周知することで、課題解決につながる可能性もあるとのこと。

現在議論されている、年収の「103万円の壁の引き上げ」について賛成か反対かを聞いたところ、「賛成」が45.0%、「どちらかといえば賛成」が32.7%、「反対」が3.3%、「どちらかといえば反対」が6.3%、「わからない」が12.7%という結果となった。「賛成」と「どちらかといえば賛成」を合わせると、その割合は77.7%となり、約8割が年収の壁の引き上げに肯定的な意見を持っていることがわかる。

前問で「反対」または「どちらかといえば反対」と回答した人に対して理由を聞いたところ、第1位は「社会保険料の負担が発生し、手取りが減るかもしれないから」で24.2%となった。

103万円の壁が引き上げられても、一定の年収を超えると社会保険料(または国民年金・国民健康保険料)の負担が発生するのは変わらない。そのため、手取り収入の増加は限定的になる可能性があり、年収の壁の引き上げに反対の姿勢を見せる人の多くは、この点を懸念していることがうかがえる。

年収の壁の撤廃や年収上限の引き上げがおこなわれた場合、収入を上げるためにもっと働きたいと思うかを聞いてみたところ、「どちらかといえばそう思う」が42.0%、「そう思う」が37.3%と、程度に差はあるものの、合わせて約8割がもっと働きたいと考えていることがわかった。

しかし、「あまりそうは思わない」が15.0%、「そう思わない」が5.7%と、年収の壁が変更されたとしても働く意欲は変わらない人も一定数いるという結果となった。

理由を聞いてみたところ、「現状の働き方に満足しているから」が46.8%と最も多い結果になった。この設問では「現状の収入に満足しているから」といった回答も用意したため、対象の回答者のうち約半数は、収入よりも仕事と生活のバランスを重視していることがうかがえる。

次に多かったのは、「社会保険料の負担が発生し、手取りが減るかもしれないから」で19.3%、続けて「現状の収入に満足しているから」が9.7%、「年収の壁の撤廃や年収上限の引き上げによるメリットがわからないから」が8.0%、「減収による財政負担が心配だから」が6.5%となった。

出典:労務SEARCH
( Yume)



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