1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

ハイレゾ香川が中四国初のAI開発用GPUデータセンター開設、開所式の様子をレポート

マイナビニュース / 2024年12月22日 21時18分

画像提供:マイナビニュース

ハイレゾは、2024年12月18日に中四国初のAI開発用GPUデータセンター「高松市データセンター」の第一拠点を開設しました。

第一拠点は、公益事業法人かがわ産業支援財団が運営する研究施設「RISTかがわ」の一部を改修。ここに100台のNVIDIA HGX H200を設置し、同社のGPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」として提供を行います。

現在は、機材の納入と電源拡張工事が完了していないこともあり、12月から約10台のHGX H200が稼働中で、2024年内に50台、2025年前半中のフル稼働を目指しています。香川県内では、高松市綾川町にある旧綾上中学校にほぼ同様構成の第二拠点を2025年8月に開設予定です。

ハイレゾは、ゲーム会社から発足したスタートアップ企業ですが、2019年からGPUの計算資源を貸し出すGPUSOROBANサービスを「メガクラウドの半分以下」で提供しており、コスパで注目されています。

今回、香川県や高松市の協力もあり、RISTかがわの研究棟にGPUサーバーを設置、国の助成金や地元の優遇策に加えて日本政策銀行の融資も通り、現在稼働中の石川県に続く第二拠点として香川が選ばれました。

今回はGPUを主体とした計算資源を置くというもの。最近の地政学リスクの高まりから、重要データを海外に持ち出さず、国内で処理する機運が高まっています。またGPUを使用した大規模演算は現代のスーパーコンピューターでも多用されており、大規模シミュレーションとして設計現場や研究用途としても使われています。そして、生成AIの構築にも大量のGPUが必要とされており、NVIDIAの売り上げと株価が急上昇したのもよく聞く話となりました。

メガクラウドも相次いで日本への巨額の投資計画を発表していますが、基本的にメガクラウドの立地は需要地の近くで、結果的に首都圏と大阪圏にデータセンターが集中します。メガクラウドが需要地のそばに置く大きな理由は遅延の問題が多く、webサービスなど遅延を極力減らしたい需要のためには距離的に近いところに設置する必要があります。

先日メガクラウドに場所を提供するコロケーションサービスを行っている企業に取材に行きましたが「データセンター内に24時間体制で保守対応可能な人員を配置する必要があるが、地方では難しい」とリクルート上の問題も指摘していました。顧客のサーバーを設置するコロケーションサービスの場合、遅延の問題に加えてトラブル時に顧客が駆け付けやすい場所、つまり大都市から近いところが望まれる事情もあります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください