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バイプレイヤーの泉 第147回 中村ゆり、『さよならのつづき』で見せた演技があまりにも良すぎた

マイナビニュース / 2024年12月28日 6時0分

そして第8話でも、ミキは妻の威厳を見せる。ハワイへとある理由でさえ子に会いに出かけた、成瀬。ミキはさえ子に直接電話をして、夫の行動に気をつけてほしいと言う。ここはクライマックスなので、具体的なセリフは避けるけれど、見た人には女の覚悟とプライドが集結したセリフが伝わるはずだ。

と、いつの間にか『さよならのつづき』、成瀬ミキ応援文になってしまった。ただ私も各所でレビューを書くときに、主役寄りの文章にならざると得ないことがある。いくら書きたくでも文字数と原稿料との戦いだってある。でもこの連載は『バイプレイヤーの泉』。主役以外の見どころをたっぷりと触れても、企画意図とはずれることがない。

直情的な表現をする演技は、観る側へストレートに伝わる。でも本音をどうしてもさらけ出せず、意としていない行動に出てしまう、人間のジレンマみたいな感情の演技はどうだろう。おそらく難儀で、繊細さを求められる演技ではないか。それらすべてを感じさせる演技を、劇中で中村ゆりさんがしていた。年末年始にかけてこれから『さよならのつづき』を観る人へ情報共有できたなら幸いだ。

今回、改めて年齢を見ると42歳と表記されていた。とても私と同じく中年ゾーンに位置するとは思い難いけれど、これからもどんな演技を見せてくれるのか心の底から楽しみだ。

『さよならのつづき』は、Netflixにて世界独占配信中。

小林久乃 こばやしひさの エッセイ、コラム、企画、編集、ライター、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。自他ともに認める鋭く、常に斜め30度から見つめる観察力で、狙った獲物は逃がさず仕事につなげてきた。30代の怒涛の婚活模様を綴った「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」(KKベストセラーズ)を上梓後、「45センチの距離感」(WAVE出版)など著作増量中。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k この著者の記事一覧はこちら
(小林久乃)



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