1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

めざせ! 海技者セミナー、静岡・清水港で開催 - 海運事業者と船員志望者のマッチング

マイナビニュース / 2024年12月25日 14時56分

画像提供:マイナビニュース

国内の港から港へ貨物を運ぶ「内航海運」は、日本社会を支える重要な輸送インフラだ。この内航海運業界が抱える課題が「人材不足」。少子高齢化と人手不足により厳しい状況が続く。

そういった課題を受け、国土交通省では船員を志望する就職者と企業とのマッチングを図ることを目的に、企業説明会・就職面接会を全国で開催している。12月14日には、静岡県静岡市の清水マリンターミナルにて「めざせ! 海技者セミナー in 静岡」を実施。その様子をレポートする。

○「船の仕事」のリアルな情報を集める

「めざせ! 海技者セミナー in 静岡」には、全国から集まった海運事業に携わる企業50社と、地元・静岡市内に拠点を構える国立清水海上技術短期大学校の学生をはじめ、静岡県立焼津水産高校、三重県立水産高校、愛知県立三谷水産高校、東海大学の学生が参加した。

清水海技短大からは1年生が参加。船員を目指して学ぶなか、就職に向けて「船の仕事」に関する情報収集を行う。清水海技短大の教諭は、様々なブースを回る学生たちに向けて、「『どんな仕事があるのかを見てほしい』と伝えています。ひとくちに船と言っても、コンテナ船、RORO船、一般貨物船など様々な船がありますし、"タンカーで仕事をしたい"という思いはあっても、具体的な仕事がまだわからない状況ですし、会社によっても様々。実際に働いている人・働いていた人から直接話を聞ける機会です」と言葉を寄せる。

午前中にはOBが来校して講演を行い、質疑応答も交わしたという。先輩から話を聞いて解像度を上げたうえで、各々気になる企業の説明を受ける。学生へのアプローチも企業ごとに様々だ。

就職先が保有する船の情報や仕事の内容はもちろんのこと、給与体系や休暇、また乗船中の生活環境に関する話も真剣に情報を収集していく。内航船の仕事は3ヶ月乗船して1ヶ月休暇を取るパターンが主流で、乗船中は勤務先もプライベートも船上で完結する。学生たちは練習船で乗船の練習も行っているが、船上で居住する訓練はこれからだそう。まだ具体的なイメージがついていないからこそ、日々の食事や居住設備、休憩中にやることなど、生活に関する情報は知りたいことだろう。

また、動画を使った説明を行う企業も多い。船内で仕事を行う様子や、ともに働く先輩船員からのコメントなど、動画ならリアルな様子がより伝わりやすい。食い入るように見つめてメモを取る姿も印象的だった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください