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早期発見は難しい? 肺がんの種類と主な症状

マイナビニュース / 2024年12月27日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

肺がんとは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因によってがん化したもので、近年、患者数が増加しているがんの一つです。肺がんとは具体的にはどのような病気で、どういった症状が出るのでしょうか。肺がんの種類や予防法とともに、解説します。

○■肺の機能と肺がんについて

肺がんについて知る前に、まずは肺の働きや構造について確認してみましょう。肺は呼吸をするための器官で、体の中に酸素を取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。また、肺は左右の胸に1つずつあり、右肺(みぎはい)は3つ、左肺(ひだりはい)は2つに分かれています。

口から入った空気は、左右の気管支に分かれた後でさらに枝分かれします。そして最後には、酸素と二酸化炭素のガス交換を行う「肺胞」にたどり着きます。

肺は、胸壁(胸部を作る壁)で囲まれた胸腔と呼ばれる空間の中にあり、胸膜という二重の薄い膜に包まれています。内側の胸膜は肺の表面を包み、外側の胸膜は胸壁と接し、その間にわずかな胸水が存在しています。

肺がんは、肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因によってがん化したものです。進行すると、がん細胞は周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって転移することもあります。転移しやすいのは、反対側の肺や肺の他の部位、胸膜、リンパ節、骨、脳、肝臓、副腎などです。
○■肺がんの種類は4種類

採取したがんの細胞や組織を顕微鏡で見てみると、がん細胞やその集団の形には違いがあり、いくつかの種類(組織型)に分けることができます。組織型によって、性質やがんのできる部位に違いがあります。肺がんの組織型は、大きく「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分けられ、非小細胞肺がんはさらに「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」に分けられます。

それぞれの肺がんについて、多く発生する場所や特徴をまとめると、以下のようになります。
○<非小細胞肺がん>

・腺がん…唾液の出る唾液腺や、胃液の出る胃腺などの腺組織と似た形をしているがん。肺がんの中で最も多く、肺がん全体の約60%を占める。症状が出にくく、女性やたばこを吸わない人にも多くみられる。肺野部(気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分)に多く発生する。

・扁平上皮がん…皮膚や粘膜など、体の大部分を覆う組織である扁平上皮によく似た形をしているがん。咳や血痰などの症状が現れやすく、喫煙との関連が大きい。肺がん全体の25〜30%を占める。肺門部(肺の入り口の太い気管支)に多いが、肺野部の発生頻度も高くなってきている。

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