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【第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭】本番3週前に急逝…バンドマスター・岡宏さん、メンバーが明かす「本当に憎めないキャラ」

マイナビニュース / 2024年12月26日 6時0分

次回以降の『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』についても、大堀氏は「振られれば全力で取り組みますし、ぜひまたやらせてもらいたいと思います」と、引き続き「岡宏&クリアトーンズ・オーケストラ」での参加に意欲を示している。

●ボロクソに言われた後にくる褒め言葉
改めて、岡さんはどんな人だったのか。大堀氏は「段取りの仕方も悪いし、棒の振り方もおかしいから、いつもこっちがとばっちりを受けて、決して信用できる指揮者ではなかったです(笑)。でも、いないと寂しいですね。すごく寂しいです」、相澤氏は「リハでは“ちゃんとやれよ”っていつもブツブツ小言を言うんですけど、次の日は“お疲れ様~”ってケロッとしてる。そういうさっぱりしたところがありましたね」と振り返る。

岡さんにかけられた忘れられない言葉を聞いてみると、一見乱暴な言い回しでありながら、情に厚い人柄が浮かび上がってきた。

「ある現場で、僕がソプラノサックスに持ち替えて吹いたら、真正面にいた岡さんにその音が直撃したんです。そしたら、休憩時間に控え室で“大堀のソプラノ、チャルメラみたいだよな!”って言うんで、もう頭にきて(笑)。その日の演奏が終わるまで我慢して“あんなこと言われたら、普通帰りますよ!”って言ったら、帰りの車で“さっきは言いすぎた。ごめんね”ってメッセージが来ました(笑)」(大堀氏)

「“小学生みたいだな”とかいつもボロクソに言われるんですけど、ある時にCDを作って、僕がアドリブソロをやったら“なんかスウィングしてるな”って言ってくれて。ボロクソに言われた後の褒め言葉は、やっぱり覚えてますよね(笑)」(相澤氏)

語り口調は厳しく、「思ったことを全部言う人」(大堀氏)だったものの、「本当に憎めないキャラなんです」(相澤氏)という。
○「お客さんがいるから、俺たちの音楽は成り立ってるんだ」

そんな岡さんに立ち向かったメンバーもいたそうで、「昔、あるメンバーが岡さんに“ちゃんとやれよ!”って言われたら、“岡さん、あんたこそちゃんと棒振れよ!”って返したんです(笑)」(相澤氏)という出来事も。それでも、「岡さんはメンバーがイエスマンばかりじゃなくて、“そこ違うでしょ”と言ってくれる人のほうが好きだったね」(同)と述懐する。

出場者に岡さんの印象を聞くと、皆一様に優しい人柄を語っているが、音楽のプロであるバンドメンバーに対する接し方は別だったようだ。

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