1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

「Yahoo!天気」の中の人に聞く、気候変動時代の天気アプリにおける“ひと目でわかる”ようにするための工夫

マイナビニュース / 2024年12月25日 16時43分

画像提供:マイナビニュース

ゲリラ豪雨に線状降水帯、夏は猛暑、冬はドカ雪と、否が応でも気候変動を意識せずにはいられないこのごろ、生活になくてはならないのが天気予報アプリです。今日/明日の天気の予報だけでなく雨雲の動きといったリアルタイムの情報もチェックできる、そんな便利なアプリがどのように作られているのか、「Yahoo!天気」の中の人に聞いてきました。

ド定番だけれど、実は日々進化を続けている天気予報アプリ

毎日のように使う、もはや“ド定番”と言ってもいいアプリとなってからも、「Yahoo!天気」は日々進化を続けています。最近発表されただけでも、9月にAndroid向けのウィジェットが一新されたほか、11月には雪の積もり具合がわかる「積雪深モード」がリニューアルされ、「雨」と「雪」を見分ける「雨雪レーダー」の提供が開始されています。

「Yahoo!天気」の企画を担当するLINEヤフーの熊田桂子さんがアプリを作る上で最も意識しているのは、「万人に見やすくわかりやすいこと」だそうです。老若男女を問わず多くの人が利用するアプリだけに、新しい機能を追加する際にも常に、「誰が見てもシンプルで分かりやすいことを目指してきました」と熊田さん。中でも特にこだわっているのが、「ファーストビュー」です。毎日使う天気予報アプリは、さっと起動してパッと見てすぐ閉じるという使い方をされることが多いため、「最初の画面がすごく大切。そこでどれだけ伝えられるかが勝負」というわけです。

「Yahoo!天気」アプリを開くとまず目に飛び込んでくるのは、当日/翌日の天気と、1時間ごとの天気の情報です。一番上のタブを左右にスワイプすることで、現在地や設定した地域のページが切り替えられるようになっていて、ページごとにその場所の情報が見られるしくみ。さらにスクロールすると、最大で17日間先までの長期予報が見られるようになっています。

台風などで注意報や警報などが出た際は、「基本のレイアウトの中に差し挟む形で、目につくように掲載している」と熊田さん。気象関係の情報は都道府県や市区町村ごとに発表されるので、ユーザーの設定した地域や現在地に合わせて、どの情報を優先的に表示するかをジャッジし、掲載するしくみが構築されています。

「情報に優先順位をつけて、そのシーンそのシーンで最適な情報が、最短距離でユーザーに届くようにしています」と話すのは、デザイン担当の梶谷匡佑さん。ファーストビューの情報を絞り込むことは、シンプルにわかりやすくするだけでなく、情報へのリーチにかかる時間にも影響すると説明します。「何をどう出すかによって、ページが表示されるまでにかかるスピードも変わってくる。だから、情報の優先順位の設計がすごく大事なんです」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください