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2024年のタグ・ホイヤー中古動向はヴィンテージに落とし穴? ヤフオク高価格落札モデルを解説

マイナビニュース / 2024年12月30日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

なかなか新品を買うことも難しい高級腕時計を求めて、中古市場に出回っている商品をチェックすることも珍しくない。時計愛好家にとって、2024年の市場はどのように映ったのだろうか? この記事では、2024年1月~11月のヤフーオークションで取引された高級腕時計のうち、いくつかブランドをピックアップして1年間のハイライトと総評をお届けする。

今回はモナコやカレラなど、モータースポーツとの深い関わりを持つモデルが多くの時計ファンを魅了する、タグ・ホイヤーについて解説。ヤフーオークションでは、貴重なアンティーク商品を含む多様なモデルが取引されたが、実は“落とし穴”も存在。時計ジャーナリスト渋谷康人氏の解説とともにお届けする。

○ヴィンテージ品の購入前に「日々使えるかの評価軸」を持つべき理由

今回はオークファンプロPlusにて調査したデータ結果を参照。2024年1月~11月の期間、ヤフーオークション上で取引されたタグ・ホイヤーの商品(最低金額5,000円以上)を価格順にランキング化した。

なお、ここで取り上げている商品名は基本的に出品時の表記に沿っている。

まとめてみると、月別では2月にアンティークのカレラが100万1,500円、5月に90万1,000円で「オータヴィア クロノグラフ cal.72」、10月に150万円でデザイナー・藤原ヒロシ氏とのコラボレーションモデルなどが落札されている。年間最高値となる、264万6,364円を記録したモデルは、2022年に発表された任天堂とのコラボレーションモデル「タグ・ホイヤー フォーミュラ1×マリオカート リミテッドエディション」だった。

ここ数年の間に発売されたモデルのほかにもコレクター向けのヴィンテージアイテムの落札が目立ったタグ・ホイヤー。

どれも愛好家には必見の商品だが、渋谷氏によれば注意点もあるという。

「コレクターズアイテムともいえる1970年代より以前のモデル、また1980年代でもメンテナンスがきちんと行われてこなかったモデルは、中古時計全般に言えることですが、使う際に注意が必要です。

特に注意したいのが防水性。現行モデルは高い防水性を実現していますが、1970年代以前のモデルは、防水の役割を果たすパッキンが劣化しているため、現行モデルのような使い方をしたら壊れる可能性が高い。直すにもそれなりにお金がかかりますし、もしかしたらタグ・ホイヤーで正規の修理ができなかったり、本国修理で費用が高額になったりする可能性もあります。腕に着けたままの手洗いや料理、雨が降る中での着用は避けましょう」

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