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木村拓哉、『グランメゾン』シリーズは「宝物」 料理人の思い知り「食べる前の『いただきます』が変わった」

マイナビニュース / 2024年12月28日 17時0分

画像提供:マイナビニュース

●コロナ禍を描いた思い「なかったことにしたらいけない」
2019年にTBS系で放送され、大きな反響を呼んだ木村拓哉主演の日曜劇場『グランメゾン東京』。連ドラから5年、12月30日に映画『グランメゾン・パリ』が公開、その前日29日には完全新作のスペシャルドラマ『グランメゾン東京』(21:00~)が放送される。放送を前に木村にインタビューし、同シリーズへの思いや撮影の裏話など聞いた。

スペシャルドラマは、「グランメゾン東京」が三つ星を獲得したあとのストーリー。アジア人女性初の三つ星レストランのシェフとなった早見倫子(鈴木京香)だったが、その直後に新型コロナウイルスが蔓延し飲食業界は大きな打撃を受ける。倫子は店を維持することばかりを考え、見栄えだけの料理によって「グランメゾン東京」はミシュランの星を失い、危機的状況に。一方、パリに行ったはずの尾花夏樹(木村拓哉)は姿を消し、連絡が途絶えていたが、世界トップレストランにノミネートされると噂になっていたフレンチレストラン「メイユール京都」でコース料理を食べた倫子は、その店に尾花がいることを確信する。

木村は、スペシャルドラマと映画の話を聞いた時は「非常にうれしかった」と振り返る。

「あのパンデミックさえなければ、もっと早いタイミングでできたのかなと思っていました。でも、あの時間が実在していましたし、やりたかったけどやれる状況ではなかったというのが正直なところかなと思います」

そして、このタイミングで続編を届けるならば、コロナ禍も描くべきだと考えたという。

「フィクションですが、実在したその時間はなかったことにしたらいけないじゃないかなと。踏ん張られた、もちろん別の選択をされて、お店を閉じざるを得なかった方たちもたくさんいらっしゃるだろうし、その選択を強いられた方たちに対しても、そこをすっ飛ばして描くのは嫌だと、プロデューサーの伊與田(英徳)さんにも話をさせていただきました」

木村は「料理は究極のコミュニケーション」だと語る。

「料理を作ってお客様に食べていただく。流れはそれで終わりですけど、素敵な時間を過ごしていただくために料理を作るわけで、料理を考え、作り、提供し、食べていただくって、究極のコミュニケーションだと思います。そのコミュニケーションが取りたくてもと取れなかった時間を避けて通るのは違うのかなと。家族の話や警察学校の話だったら、そこまで描く必要はないと思いますが、飲食の話では必要だと思いました」

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