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PCテクノロジートレンド 2025 - プロセス編「Samsung」と「Intel」

マイナビニュース / 2025年1月2日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

2025年の幕開けに、パーソナルコンピュータのハードウェア技術の動向を占う毎年恒例の特集記事「PCテクノロジートレンド」をお届けする。まずは例年通り、業界のあらゆる活動に大きな影響を及ぼす半導体プロセスの動向から。前回のTSMCに続いて今回はSamsungとIntel編だ。

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Process編その1はTSMCで終わってしまったので、SamsungとIntelはこちらで。ちなみにRapidusはまだ議論する以前の状況なので今年も取り上げない。試作ラインが建設されるのが今年、実際に試作品が出来上がるのは2026年である事を考えると、今しばらくは様子見である。
Samsung Foundry - 上がらぬYield、計画遅れの巻き返しなるか?

2024年6月にSFF(Samsung Foundry Forum)が開催された時のロードマップ(Photo01)では、2024年にSF3が立ち上がり、2025年はSF2、そして2026年にはそのSF2の改良型が出て来て(Photo02)、2027年には次世代のSF1.4に移行する、という非常に意欲的な計画が示された。とはいえ、2022年にSF3Eをリリースし、そこから2年の熟成期間を経てのSF3の投入だけに、割とこのスケジュールは「意欲的ではあるものの堅い」と2024年6月には受け止められていた。これに先立つ2024年1月には、そのSF3(旧3GAP)の量産試作の評価を開始しており、半年以内にYield 60%を目指すといった報道もなされていた。

雲行きが怪しくなったのは2024年9月頃である。SF2とSF3のYieldが全然上がらない、という報道が複数流れた。まずSF3、先の記事にも言及があったが2024年第1四半期のYieldが1桁(10%未満)、第2四半期は10%台まで来たが、第3四半期になっても20%台で低迷しているとする。D0は公開されていないが、通常この手のYieldが100平方mmのダイで計算する事を考えると、10%というのはD0が3.0前後、20%だと1.4~1.9位という事になる(ちなみにこの計算はSemiAnalysisのDie Yield Calculatorを利用した)(Photo03)。

元々SF3E(旧3GAE)の時も、2022年6月の発表時点のYieldは10%とかで、これが2022年末に40%まで改善したなんて話だったので、2024年初頭におけるSF3のYieldが低いのはある意味予想通りというか驚きはなく、そのあと改善されてゆくことが期待されていたのだが、半年たっても依然としてYieldが20%に達していないというのは流石に想定外であった。

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