1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

入手には苦労したが、着実な進化に大満足! 富士フイルム「X100VI」【2024年コレ買った!】

マイナビニュース / 2025年1月4日 0時0分

ところが、同じようにあちこちで網を張っていた友人から、なんと抽選を2つ当てたという報告が。かくしてその片方を譲ってもらった次第です。X100シリーズは、なんとなくブラックとシルバーを交互に買っていて、今回はブラックの番だったのですが、手にしたのは友人が希望していたシルバー。でも、2代続けてシルバーを使っていると、次もシルバーでいいかなと思っています。僕個人はX100シリーズで一度も使ったことがない内蔵フラッシュと前ダイヤルを省いてくれれば、もっとソリッドな雰囲気でいいと思うんだけどなぁ……。

6代目ながら、初代と基本構造は変わらぬ究極のキープコンセプトなのですが、5代目と大きく変わった点は、画素数が約2610万画素から約4020万画素と大幅にアップしたこと。スクエアにトリミングしても、先代の3:2=最大解像度より画素数が多いということになります。富士フイルムのセンサーは大きくプリントしたときの印象がよく、先々代のX100FもA2に余裕でプリントできました。数字上は解像度不足なはずですが、決して破綻しないのです。それだけに画素数が増えれば、さらに耐性が向上することになります。そしてそれを支えるように、待望の手ブレ補正を搭載したことが画素数以上のトピックです。ライバルのGRは、あのサイズで手ブレ補正を組み込んでいるので、X100シリーズにできないこともないのですが、でも驚きました。サイズはたった2mm厚くなっただけ。おかげで、X100Vのボディジャケットもぎりぎり装着できます。

実際に初めてX100VIで撮影したときに感じたのは、これまでのX100シリーズにはなかった鋭いキレ味でした。X100Vでレンズがリニューアルされた際、X100F以前の絞り開放時の甘さが消えましたが、X100VIは同じ光学系ながら格段にシャープネスが向上した印象です。もちろん、センサーが変わったこともあるのでしょうが、手ブレ補正の恩恵が大きいですよね……と富士フイルムの方に尋ねたら、そうなんです、そこをわかってほしいんですとおっしゃっていました。あと細かい点では、X100Vではスマホとの接続が“できるはずだけどほとんど無理”でしたが、X100VIではとても快適になった、ということも付け加えておきます。

そして、発売からもうすぐ1年経とうとする今も、公式通販は在庫なし、量販店も取り扱いなし(予約すら受け付けていない)という状況なのが気がかり。そのせいで、先代のX100Vも中古相場は高止まりしています。僕みたいにないと困る人にはほぼ行き渡ったのかもしれませんが、2025年はより多くの写真家にこの名機が行き渡ることを願ってやみません。

鹿野貴司 しかのたかし 1974年東京都生まれ。多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経て、広告や雑誌の撮影を手掛ける。著書『いい写真を取る100の方法』が玄光社から発売中。 この著者の記事一覧はこちら
(鹿野貴司)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください