『鎌倉殿の13人』『どうする家康』『光る君へ』 大河ドラマ直近3作の画面注視データを分析
マイナビニュース / 2025年1月4日 6時0分
●多数のイケメンキャストが登場
テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、2024年の『光る君へ』を含む、過去3年分のNHK大河ドラマ作品について視聴質を分析した。
毎年、様々なアプローチで視聴者に感動と興奮を与えてくれるNHK大河ドラマ。その歴史は1963年までさかのぼる。幕末の大老・井伊直弼(主演:二代目 尾上松緑)の生涯を描いた第1作『花の生涯』の放送開始から61年が経ち、これまで63もの作品が放送されてきた。
今回の記事では、そんな日本を代表するドラマシリーズである大河ドラマの、直近3作品である『鎌倉殿の13人』『どうする家康』『光る君へ』の関東地区地上波放送における注目度データをもとに、近年の大河ドラマの視聴傾向を探っていく。
○『光る君へ』は女性視聴者から高い支持
2024年に大きな話題を集めた『光る君へ』は、女性視聴者の注目度が高い傾向にあったことが分かった。特に女性若年層の注目度に関しては47.1%と過去3年で最高であり、『鎌倉殿の13人』の39.7%と比較すると7.4ポイントものギャップがある。
その理由としては、
・大河ドラマの中でも恋愛要素が強めであったこと
・多数の若手人気俳優の起用
が考えられる。脚本は「ラブストーリーの名手」と評される大石静氏で、『功名が辻』『ふたりっ子』という長編作品でも脚本を務めている。主役の紫式部(まひろ:吉高由里子)について明らかでない部分が多いことを逆手にとって描かれた大胆な恋愛模様が、多くの女性視聴者に好評を博した。また、貴族中の貴族・藤原公任を演じる町田啓太を筆頭に、一条天皇役の塩野瑛久や、双寿丸を演じる伊藤健太郎など、多数のイケメンが登場して注目を集めた。
『光る君へ』は平均世帯視聴率こそ過去3年間の大河ドラマでは最低となっているが、NHKの発表では、「NHKプラス」における第45回までの平均視聴UB(ユニーク・ブラウザ)数は37.8万UBで、歴代大河ドラマで最高視聴数を記録している。この結果からも、『光る君へ』が、観たい時間に観るという視聴スタイルをもつ女性若年層からの支持を得ていることがうかがえる。
○『どうする家康』新しい家康像が若年層の心をつかんだか
2023年の『どうする家康』は、『光る君へ』とは逆に男性若年層の注目度が過去3年で最高となった。これは徳川家康という属性を考えると非常に興味深い結果といえる。
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