『べらぼう』語り・綾瀬はるか、劇中にも登場 しっぽをつけた花魁姿を披露 脚本・森下佳子が依頼
マイナビニュース / 2025年1月5日 12時15分
きょう5日にスタートする大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の語りを務める綾瀬はるかが、第1回「ありがた山の寒がらす」に花魁姿で登場することが、放送当日に発表された。脚本を担当する森下佳子氏に綾瀬の出演について話を聞いた。
○九郎助稲荷(綾瀬はるか)が江戸時代の人の姿に化けて登場
大河ドラマ第64作となる本作は、天下泰平、文化隆盛の江戸中期が舞台。東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く。蔦重を演じる横浜流星は、大河ドラマおよびNHKドラマ初出演。脚本を手掛ける森下佳子氏は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる。
綾瀬は、明和の大火を無事逃れ、復興した吉原に戻ってきた九郎助稲荷として語りを担当。この稲荷が、吉原を、江戸を、そして蔦重(横浜流星)を、天から見守り、時に蔦重に寄り添いながら、物語を案内していく。
人ではない九郎助稲荷を語りにした狙いについて、森下氏は「あまり人が語りっていう発想がそもそもなくて。吉原から始まって、ずっとこの人たちと蔦重を見守ってきた存在って何だろうと思った時に、願いを頼みに来ていた九郎助稲荷がいるよと聞いた瞬間、お稲荷さんが語るしかないよねという感じでした」と説明する。
森下氏と綾瀬は、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『JIN-仁-』、『わたしを離さないで』、『義母と娘のブルース』、『天国と地獄~サイコな2人~』など、数々の作品でタッグを組んできた。
綾瀬の語りへの起用は、森下氏の希望だったようで「やってくれたらいいなぐらいの感じで聞いてもらいました」と述べ、「ずっと前から綾瀬はるかさんの声って、聞きやすい声というか、耳にすっと入ってくる声だと。このお話は、説明しないとわからないことがどうしても多いので、親しみのある声の人がいいなと思っていて、それではるかちゃんいいんじゃないかなと思って」と語った。
実際に綾瀬の語りを聞いた印象を尋ねると「ノリノリでやっている感じがした」と回答。「もっとシリアスなバージョンとか、いろいろやってくださったんですけど、江戸らしく、お稲荷さんも一緒に楽しんでいく方向で行きましょうということで、あんな感じになりました」と話していた。
綾瀬は劇中にも登場する。語りとして演じる九郎助稲荷が、江戸時代の人の姿に化けて現れるという展開で、人の姿になった九郎助稲荷も綾瀬が担当。第1回では花魁姿を披露する。
綾瀬の劇中への出演についても、森下氏が「できれば声だけより体を張って案内してくれないかな」とオファー。綾瀬は快諾したという。
出演シーンへのこだわりを尋ねると、森下氏は「私というより、現場や監督から出てきたものですが、影が狐の影になっています」と説明。そして、「皆さんお稲荷さんを好きになってくれるといいなと思っています」と期待した。
第2回以降の出演について、森下氏は「どうでしょう。またお願いしてみたいと思います」と述べ、NHKは「花魁はじめ、様々な姿で江戸の町に登場しますので、ぜひ皆さん注目してご覧ください」とコメント。第1回のみならず、様々な姿で楽しませてくれそうだ。
(C)NHK
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