『べらぼう』衝撃的な遊女の末路 朝顔役・愛希れいか「蔦重の背中を押す出来事だったと思うと…」
マイナビニュース / 2025年1月6日 6時30分
俳優の横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第1回「ありがた山の寒がらす」が5日に放送された。幕府公認の遊郭・吉原の酷い惨状も描かれた第1回。その闇の部分に関して大きな役割を担った朝顔役の愛希れいかが同日、東京・浅草ビューホテルで開催された初回放送パブリックビューイングで思いを語った。
大河ドラマ第64作となる本作は、江戸時代中期の吉原が舞台。東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎を横浜流星が演じる。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。
第1回「ありがた山の寒がらす」は明和の大火から描かれ、その1年半後、蔦重(横浜流星)は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。ある日、幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)から、朝顔(愛希れいか)に届けものを託される。しかし蔦重が浄念河岸の二文字屋を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿があった。そして、朝顔はついに命を落とし、着物をはぎ取られた裸の姿で捨てられるという衝撃的な展開が描かれた。
朝顔は、幼少期の蔦重と花の井に赤本(子供用の絵本)を読み聞かせ、蔦重が本の世界の楽しさ、面白さを知るきっかけとなった人物。愛希は「蔦重に本の世界の楽しさを教えた人物ということで描かれているんですけど、それと同時に蔦重と花の井に、どんな苦しい状況でも明るく強く生きていく姿を見せて、その3人はすごくそこが共通しているなと思う」と述べ、現場で監督から「明るさを大事にしてほしい」と言われていたと明かした。
そして、朝顔の最期について愛希は「残念な形ではあるんですけど、蔦重の背中を押す大きな出来事だったのかなと思うと、朝顔の死も無駄ではなかったかなと思います」と捉えた。
イベントには、主演の横浜、花の井役の小芝風花、唐丸役の渡邉斗翔、次郎兵衛役の中村蒼も登壇。横浜は「蔦重にとって朝顔姉さんはとても大きな存在で、彼が今、お調子者で楽しいことばかり考えられるような性格になったのも、朝顔姉さんがいたから。朝顔姉さんがいなかったらそうはなってないし、孤独に生きていたと思う。唯一の光のような、だから死というものは受け入れがたかったんですけど、そこから本格的に吉原のため、人のため、女郎のために動き出すという、蔦重にとっても大きな出来事でした」と、朝顔が蔦重に与えた影響の大きさを語った。
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