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より多くの人にAIを学んでもらいAIの活用が進むよう尽力 - 日本ディープラーニング協会 松尾理事長

マイナビニュース / 2025年1月7日 11時15分

また、ノーベル化学賞は、英Google DeepMind社のデミス・ハサビス氏らが受賞しました。タンパク質の立体構造を高精度で予測できる「AlphaFold」の功績によるものですが、こうした大規模なニューラルネットワークによるモデル化が評価されたことで、科学の世界にも新しい潮流が生まれつつあることを感じました。

昨年はAIの技術進展だけでなく、AIのリスクや法制度等に関わる議論も活発に進みました。5月にはEUの「AI Act」が成立し、8月に発効しました。日本では2月に「AIセーフティ・インスティチュート(AISI)」が設立され、AIの安全性に関する活動がスタートしました。また、内閣府のAI戦略会議のもとに、AI制度研究会が8月に立ち上がり、法制度に関しての議論が行われました。私は座長として関わりましたが、さまざまな議論を経て、年末には、AIのイノベーション加速とリスク対応を両立させるために、法整備を進めるべきという内容の中間取りまとめが発表されました。

米国では今年はトランプ次期大統領のもと、AIに関してよりイノベーションを重視した方向に舵が切られていくと思われます。日本でも、リスクへの対応をしながら、AI技術の開発、そして活用を社会全体で進めていくことがますます重要になると思います。

AIの活用・開発を支える人材の必要性が高まる中、JDLAが実施する資格試験では、G検定の累計合格者が9万人を越え、E資格の累計合格者も8,400名を越えました。2023年から始まったGenerative AI Testでは4,500名以上の累計合格者が誕生しました。

また、高専DCONも前年を大きく越える規模で開催され、NHK総合で放送されるなど好評を博しました。多くの高専生たちがAIを使って活躍しています。

さらに、「法と技術の検討委員会」という新しい活動も始まっています。おそらく近いうちに活動報告ができることと思います。

正会員・賛助会員あわせて99社、行政会員31団体とますます多くの方に支えられながら、JDLAの活動は順調に拡大しています。今年も、より多くの人にAIを学んでもらい、AIの活用が進むよう、そして産業が強くなり、社会が良い方向に進んでいくように、さらに尽力していきたいと思っています。引き続き、協会へのご支援、ご指導を賜れますことをお願い申し上げます。

最後に、2025年が皆様にとってますます飛躍の年になりますことを祈念して、新年のご挨拶とさせていだきます。
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