エンタープライズ領域におけるAIエージェント元年に向けて - Google Cloud日本代表平手氏
マイナビニュース / 2025年1月7日 14時0分
AIエージェントは、特に「ナレッジポータルの構築」「コールセンターや顧客サポートの効率化および自動化」「テキスト、音声、画像、動画などの非構造化データの処理の自動化」などの領域でビジネス上の高い効果を発揮します。
そこで、Google Cloudは、2024年12月に企業内のさまざまなデータや知見を活用できるプラットフォームとなるGoogle Agentspaceを発表しました。Agentspaceを活用すれば、Geminiの高度な推論能力、Googleの検索機能、そしてGoogle Cloud製品だけでなく、Microsoft 365やServiceNow、Box、Dropbox、SAP、Oracleなどに保存された企業内データを組み合わせることができるため、生産性は飛躍的に向上します。
企業がAIエージェントを活用する上で、以下4つのポイントは必要不可欠です。Google Cloudは、この4つの取り組みについて引き続き注力してまいります。
1. マルチモーダル対応による非構造化データの活用拡大
1つ目は、テキスト、音声、画像、動画といった多種多様なデータ種別への対応です。生成AI 活用が普及する前のデータ活用は、主として表形式の数値データ、いわゆる構造化データのみを対象として、コマンドをプロンプトとして入力して利用していました。しかし現在は、テキスト、音声、画像、動画といった非構造化データも、生成 AI を通じて容易に処理できるようになっています。これにより、企業内に蓄積された多様なデータを業務やビジネスの意思決定に活用できる環境が整いました。Google VeoやImagen 3をVertex AI上で提供開始したことでクリエイティブ制作のワークフローを効率化します。
2. ロングコンテキストへの対応による情報処理能力の飛躍的向上
2つ目は、ロングコンテキスト機能の強化です。Geminiでは最大200 万トークン(約2時間の動画、PDF約1500枚、21時間の音声やプログラムコードなど)までの情報を一度に処理できるようになりました。これにより、企業活動に必要な膨大な前提知識を踏まえた、より正確で文脈に即した回答が可能になっています。例えば、長時間の会議の内容から重要な論点を抽出したり、複数のレポートから必要な情報をまとめて分析したりといった高度な情報処理が実現できます。
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