カンテレ、日本のテレビ局初・生成AI活用で連ドラ制作 新人アナの演技をキャラクター化
マイナビニュース / 2025年1月8日 20時0分
カンテレが、日本のテレビ局で初めて生成AIを活用した連続ショートドラマを制作した。作品タイトルは『八雲とセツの怪談事件簿』(全10話)で、14日20時からYouTube関西テレビアナウンサーチャンネルで第1話が配信される。
オルタスジャパンと共同制作されるこのドラマは、同局新人の秦令欧奈アナウンサーと田中友梨奈アナウンサーが主人公を演じる様子をカメラで撮影し、その映像を生成AI技術でキャラクター化。生成AIで作った背景画像を、さらにスタッフが加工し、動画と合成した。
脚本、演出、撮影、編集など基本的な制作の工程は、これまでと同様に各分野のクリエイターが担当しつつ、サポート役として生成AIを活用。「人間の創造力に生成AIを掛け合わせることでさらにパワーアップさせ、独自の作品が完成しました」とし、こうした試みは、日本のテレビ局として初めてだという。
『八雲とセツの怪談事件簿』は、主人公の八雲とセツが様々な難問・奇問に遭遇し、力を合わせてその謎を解き明かすショートミステリー。YouTube関西テレビアナウンサーチャンネルでは、8日からティザー映像が公開されている。
コメントは、以下の通り。
○■大多亮社長
当社はこのプロジェクトを、生成AIを活用した番組制作の第一歩、映像制作の未来を切り開くミッションとして位置づけています。ここで得られた知見を、クリエイティブ現場に対する新たなサポート手段に繋げ、放送にも活かしていきたいと考えています。
○■秦令欧奈アナ
今までにはないジャンルの経験で、今回のAIコンテンツを通し、アナウンサーとしてまた一歩表現の幅が広がったなと感じております。ずっと監督から頼まれていたのは「ナルシストっぽい感じ」でした。アナウンサーの仕事というよりは声優という印象で・・・(笑)。AIで加工された自分の姿を見た時、実際の自分より100倍格好良かったです!全力で殻を破って挑戦しております!ぜひお楽しみください!
○■田中友梨奈アナ
台詞も使う声も撮影環境もすべてが新鮮でした。ナレーションとは違い、表情や動きも意識しながら台詞を言うのに中々慣れず、最初はかなり緊張しました。ですが、グリーンバックの前に立って怪談事件簿の世界観を想像するのが段々楽しくなってきて、同期の秦とも呼吸を合わせられるようになったと思います。AIコンテンツという新しいジャンルを楽しんでいただけたら嬉しいです。
(C)カンテレ
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