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会社に入っての研修内容を調査→OJTに対する課題が浮き彫りになる

マイナビニュース / 2025年1月15日 16時48分

画像提供:マイナビニュース

パーソル総合研究所は1月14日、「OJT(On the Job Training)に関する定量調査」の結果を発表した。

同調査は2024年10月8日~11日、全国の男女20~59歳の正規雇用就業者のうち、過去3年以内にOJTを経験した4,000人を対象に、インターネットで実施した。

新人(新卒・中途)向けの組織的な施策は、新卒の場合、新人研修は47.3%、メンターや教育係の配置は35.0%だった。中途向けには全体的に組織的な施策が少なかった。

新人側(新卒・中途)、教える側(企業)の双方が感じるOJTの課題で最も多かったものは、「人によって指示や教える内容が異なっている」だった。中途は全体的に課題感が高い。

教える側(企業)のOJTに関する意識変化をみると、「ハラスメントに気を付けなければいけなくなった」(68.0%)、「効率よく教えなければいけなくなった」(59.5%)、「新人に教える人が少なくなった」(53.1%)という変化を感じている者が5割を超えた。年代が上がるほどそうした変化を強く感じている。

新卒新人(Z世代)と教える側(企業)の就業意識に関する世代間ギャップを見ると、新卒新人は、教える側が思う以上に長期雇用重視で、(社会貢献よりも)経済成長重視、会社貢献意識が強いことが示唆された。

教える側のどんな行動が、新人(新卒・中途)のパフォーマンスに良い影響を与えるか見たところ、「勇気づける」「位置づける(全体の中で仕事の目的や役割を位置づける)」「跡づける(仕事の進捗や目標を記録する)」が高かった。新卒に対しては「振り返る」教え方も同様の影響があることがわかった。

OJTに対しては、複数人から教わるほど、新人のパフォーマンスが高く、組織への適応(社会化)も進む傾向にあった。教える側の「出合わせる(社内外の知り合いを紹介するなど)」行動は、エンゲージメントにプラスの影響を与えている。

教わる新人側の主体的行動力(プロアクティブ行動)と、パフォーマンスとの関連を見たところ、「訊く力」「先を読む力」「会う力」「真似る力」「記す力」の5つの行動力が、パフォーマンスにプラスに影響していることがわかった。

これらの実践度が高い新人のほうが、「仕事に慣れた」と感じる時期が早かった。

教える側のOJTを通じた学びの実感を見ると、教える側は、OJTを通じて「業務を客観的に見ることができた」(47.6%)、「業務の改善ポイントに気が付いた」(45.5%)、「自分のスキルや知識を棚卸しできた」(44.6%)などが4割を超えた。

教える側のマインドセットについて、「学び合い」「馴染ませ」「矯正」「その他」の4タイプに分類した。

教える側のマインドセット・タイプと変化実感(成長の手応え)の関係をみると、「学び合い」タイプがその他2タイプと比べて圧倒的にOJTを通じた自らの変化を感じている。

教えるマインドセット・タイプとOJT期間中のアンラーニング(新しい知識ややり方の導入)の関係をみると、「学び合い」タイプがその他2タイプと比べて、圧倒的にOJTをしながら具体的な変化を起こしていることがわかった。
(フォルサ)

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