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「NVIDIA DLSS 4」はGeForce RTX 50“以前でも”効く、超解像はCNNモデルからTransformerモデルへ

マイナビニュース / 2025年1月15日 23時0分

画像提供:マイナビニュース

米NVIDIAは、1月初週からラスベガスで開催されていたCES 2025にあわせて基調講演を開催し、2022年以来となるアーキテクチャを刷新した新モデル「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズを発表しました。ラスベガス現地では技術的な詳細について解説するEditor's Dayが開催され、基調講演のような場では細部まで言及していられない具体的な進化について知ることができました。

今回、マイナビニュースもNVIDIAの招待で基調講演・Editor's Dayに参加してきました。この記事では難しすぎる技術的な内容はいったん横においておきまして、筆者のようないちゲーマーに大きな影響を与えるであろう最新機能「DLSS 4」について見ていこうと思います。

取材協力:NVIDIA
○大刷新されたDLSS 4、旧モデルでも得られる恩恵

現行最新バージョンとして提供されている「NVIDIA DLSS 3.x」において、全く新しい「DLSS 4」が発表されたのは既報の通り。フレーム生成機能はシェーダーコアで本当にレンダリングしたフレームの間と間に挟んでフレームレートを引き上げるどころか、推論性能の向上で複数のフレームを生成できるように進化しました。RTX 50シリーズではこの多すぎるフレームを適切に間引いて表示させられる機能を新しく内蔵したことで、最新のフレーム生成機能をサポートしています。これが第一の目玉アップデート。

第二の目玉アップデートは、DLSS機能の中でも最もメジャーな超解像機能におけるもの。これまでもTensorコアを用いたDLSSアップスケーリングではAIの力が用いられており、シェーダーコアのパワーを節約しつつ性能を上げてきました。このアップスケーリングのAIがCNNモデル(Convolutional Neural Network、畳み込みニューラルネットワーク)から、Transformerモデルへと刷新された点です。

だいぶ技術的に踏み込んだ内容なので、関心があればNVIDIA公式ブログの解説『Transformer モデルとは?』を読むなどすれば理解を深められるはずですが、超ざっくり説明してしまうと、CNNモデルは黎明期に発達した画像認識等で有力だったモデル。

一方、Transformerモデルは自然言語処理等を得意としているモデルで、高速な並列処理と入力データの形式に依存しないという特徴があります。大規模言語モデルから音声認識、創薬、タンパク質の構造予測にまでTransformerモデルは活用されており、今回DLSSのモデルにも導入されるようになったというわけ。要するに画像処理関連のAI処理としてこれまでCNNモデルを使ってきたところ、昨今流行りのTransformerモデルにリプレースされたと認識しておけばよいでしょう。

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