1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

TI、車内向け1チップレーダーとオーディオ向けプロセッサ/オーディオアンプを発表

マイナビニュース / 2025年1月16日 16時18分

オーディオ処理はC7x DSPとNPU Acceleratorの組み合わせ(Photo07)で実装される。C7x DSPは2020年1月に発表された「Jacinto 7シリーズ」の車載プロセッサで初めて搭載されたDSPコアであるが、今回は256bit幅のものである。

昨今はプレミアカーだけでなく普及帯の車でもオーディオシステムの充実(ノイズキャンセリングなど)が必須となっており、そうした背景もあり同じアーキテクチャでスケーラブルに対応できるMCUとMPUの組み合わせが提供された。

MCUであるAM275x-Q1はCortex-R5F×4にC7x DSP×2という、MCUとしては充実した組み合わせ。DSPの方にはコアあたり2.25MBのL2が実装され、さらにShared SRAMが6MBで合計10.5MBという構成になる(Photo08)。

逆にAM62D-Q1 MPUの方はDSPコアが1つに減り、またCortex-R5Fの代わりにCortex-A53×4という構成になった(Photo09)。

要するに10.5MBのメモリ容量で足りる範囲のオーディオ処理はAM275x-Q1で、より複雑な(メモリを大量に必要とする)処理はAM62D-Q1 MPUで、という事である。この2つの製品はPin Compatibleになっており、OEMメーカーは同一の基板設計で、用途に応じて使い分けが出来るとされる。

このほか、AM275x-Q1/AM62D-Q1と併せて発表したのが、1L変調テクノロジーを採用したClass DのオーディオアンプであるTAS6754-Q1である(Photo10)。

この1L変調テクノロジーは要するにインダクタンスを1個で済ませられるというもので、20chの自動車用アンプが従来品より小型化できるとする(Photo11)。

TAS6754-Q1はI2SやTDM-4/8/16などのSerial Audioの入力からスピーカー出力が可能になっており(Photo12)、これを利用してより柔軟な構成が可能になるとしている。

AM275x-Q1は29.00ドル、AM62D-Q1は22.54ドル、TAS6754-Q1は4.20ドル(いずれも1K Unit)でそれぞれサンプル出荷中であり、また開発用の評価ボードも提供されている。
(大原雄介)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください