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カレー沢薫の時流漂流 第335回 「ニュース離れ」ではなく「ニュース回避」という言葉が生まれたらしい

マイナビニュース / 2025年1月20日 13時5分

回避理由としては「楽しくない」「デマに騙されたくない」「偏向報道ばかりだから」などが挙げられる。

確かに私のXおすすめ欄ほどではないかもしれないが、世のニュースは明るいニュースよりも暗いニュースが多く、ずっと見ていると気が滅入ってくる。

ニュースに対し「大谷の話ばかりするな日本人全員が大谷ファンと思うな」とお怒りの人もいたが、大谷さん関連のニュースは、たくさんホームランや盗塁をしたし、犬がかわいい、という快挙のニュースが多い。

大谷さんニュースは、大谷ファンの間だけではなく、数少ない明るいニュースとしての需要があるのかもしれない。

そういう意味では、本人以上に一平やフジテレビに怒っている人もいるだろう。

また昔に比べて流れてくる情報量が激増しており、当然その中にはデマも含まれている。それら全ての真偽を見極められるわけもないので、そういった情報は最初から入れない方がいいともいえる。

先日の兵庫県知事選で、テレビとネットの報道が真っ向から対立したことで、どちらが正しいかは置いておいて、ニュースは最初から偏向しているため、そんなものを見るのは無意味と判断する人が増えたのかもしれない。

しかし、疲れるから、意味がないからニュースを見ないというのは、よくわからないし何しても無駄だから政治に関心を持たないのと同じであり、見ていない内にこっそり悪事を働こうとしている人間の思うつぼでもある。

だが「ニュース回避」は、全てから目を逸らすという意味ではなく、勝手に入って来る「自分にとって不要かつ負担なニュースを回避する」という意味で、いらないニュースは遮断し、自分が必要な情報だけ自ら取りに行く、というのが新しい情報との付き合い方だという。
○これからの付き合い方、情報は自ら「狩る」時代に?

つまり、流れてくる情報を拾うのではなく、自分で船を出して情報を狩る時代ということだ。

確かにマグロ漁船はマグロ捕獲を目的に出航しており、途中で他の魚が魚群リーチしていても、そっちを捕まえようはしない。そんなことをしたら単に燃料の無駄になりかねないからだ。

つまり、私のように99%ウンコしか流れてこないX川の前に「たまにお宝が流れてくるんだ」と言い張って1日62時間居座っている奴は完全に時代に逆行しているということだ。

若人たちは臆せず目的をもってこの情報の大海原に出航してほしい。このドブ川の監視は私に任せておけ。
(カレー沢薫)



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