大河原克行のNewsInsight 第349回 国内パソコン出荷、2024年は2桁成長で上向き示す - 2025年へ期待の内訳
マイナビニュース / 2025年1月21日 15時57分
ハイブリッドワークの進展などにより、モバイルノートの出荷台数が増加したと見られる。
また、デスクトップPCは、前年比12.4%減の106万4000台となり、そのうち、オールインワンが25.9%減の13万6000台と、1年間で4分の3にまで出荷台数が減少。単体は2.3%増の92万8000台とプラスになった。オールインワンは、個人向けPC需要全体が落ち込んでいることに加えて、家庭で使用するPCとして、モバイルノートが普及していることが影響しているといえそうだ。
JEITAでは、2024年12月に、「電子情報産業の世界生産見通し」を発表。そのなかで、PCの生産金額についても発表している。
これによると、2024年(2024年1月~12月)のPCの世界生産額は前年並の1961億ドル(29兆5707億円)となった。このうち、日系企業の生産割合は、約5%となる前年比8%増の1兆3524億円、そのなかで国内生産は前年比6%増の5801億円となり、日系企業の国内生産比率は約43%となっている。
2024年は、リモートワーク特需からの買い替えサイクルが追い風となったこと、2025年のWindows10のサポート終了に伴う買換需要の喚起がプラスに働いたという。
今後は、AI機能搭載PCの登場や、ITリモートをはじめとする仕事や教育プロセス強化のための急速なデジタル化の担い手として、スリムな外観や軽量化し、携帯性に優れたノートPCの需要が底堅いことから、2025年はプラス成長になると見通しており、2025年(2025年1月~12月)のPCの世界生産額は前年比4%増の2036億ドルと予測。このうち、日系企業の生産額は前年比5%増の1兆4167億円、そのなかで国内生産は前年比6%増の6132億円と見ている。
2025年の日系企業の動向については、ITリモートの定着によるノートPCの買い換え需要、GIGAスクール構想による教育用PCの買い換え需要、3Dグラフィックを搭載した高性能ゲーム用PCなどによる新たな需要が期待できるとしている。
2025年の国内PC市場は、プラス成長になることが想定されているが、この伸びがどれぐらいの勢いになるのかが注目されよう。
(大河原克行)
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