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KDDI、Starlinkを活用した「フェリーWi-Fi」 - 横須賀-新門司間で期間限定提供開始

マイナビニュース / 2025年1月22日 17時17分

画像提供:マイナビニュース

KDDIは1月22日より、衛星ブロードバンド「Starlink」を活用した船舶乗船者向けの船上Wi-Fiサービス「フェリーWi-Fi」の知恵協を開始した。まず3月31日までの期間限定で、横須賀~新門司間で運航されるフェリー「はまゆう」(東京九州フェリー)で提供され、利用状況などを確認しつつ使用できるフェリーを拡大していくという。

四方を海に囲まれた日本にとって重要な交通インフラであるフェリーは、貨物量の増加などに伴うモーダルシフトや、インバウンドによる海外からの旅客需要により、近年の需要が高まっている。しかし海上は携帯通信事業者のエリア外であることから、船上では陸からの電波を拾えるごく一部のエリアでしか通信をすることができない。また、船上に衛星通信が整備されている場合でも、通信速度の遅い従来の衛星通信サービスが使用されていることが多い。

ここに最大220Mbpsの高速通信であるStarlinkを活用した「フェリーWi-Fi」を導入することで、これまで20時間近くにも及ぶ航海の間は通信がつながらない環境が続いていた船舶において、家族や友人との連絡、SNSや動画の閲覧など、インターネット環境のある快適な船旅を楽しめるようになる。

KDDIは海上向けの衛星通信サービスとして、Starlinkの海上サービス「Starlink MARITIME」を法人向けに提供しており、東京九州フェリーをはじめとする各社の船舶に導入されている。「Starlink MARITIME」は緊急時の連絡手段確保や船員の満足度向上などを狙いとしたもので乗船客の利用は想定されていないが、今回の「フェリーWi-Fi」により乗船客に向けたサービスも提供できるようになる。

「はまゆう」においては、エントランスホールやレストランなどの一部パブリックスペースで、「フェリーWi-Fi」による通信が利用できる。事前申し込みは不要。料金は、auのユーザーは無料、他の通信キャリアのユーザーは24時間につき1,500円となる。なお、「はまゆう」の横須賀フェリーターミナル~新門司フェリーターミナル間の所要時間は、横須賀発が21時間15分、新門司発が20時間50分なので、想定どおりの航行であれば往復ともに24時間の利用で出発から到着までカバーできることになる。

本サービスの導入にあたり、東京九州フェリーは次のようにコメントしている。

弊社航路では従来より、陸上から電波を拾いWi-Fiサービスをご提供しておりましたが、この度KDDI様によりStarlink衛星通信によるWi-Fiサービスの提供を期間限定で実施することとなりました。今回の取り組みが、よりよい船旅のご提供と発展につながるよう努めてまいりますので、フェリーご乗船の際はぜひご利用ください。
(大塚洋介)

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